初中級者〜中級者へのサーフボードの選び方:これからの上達スピードを加速せよ!
【初級中級者〜中級者】
上達のスピードを早め、中級者レベルからの圧倒的なスタイルを作り上げる!
テイクオフも出来るようになり、そして横にも滑れる。なんとなくアップス&ダウンもできるようになり、インサイドまでつなげるようになって来た。サーフィンって楽しい!
そんなサーフィンの醍醐味を感じて来ているのが、このレベルにあたります。このレベルになると、やっとサーファーとして認められるような感じになり、毎週末のサーフセッションが楽しくて仕方無いのではないでしょうか?
ただ、海の中ではまだ下っ端から数えたほうが早いので、悩みもあります。
・混雑した海だと、波が全然取れない。または波を取る回数がかなり減る
・サーフ技術の伸びが遅くなったと感じる
・友人に言わせると、自分のサーフスタイルは前足フンフンしていて、手もガチャガチャ動かし過ぎだ
・一体全体レールターンって何?理解不能。
などなど。
初級中級~中級このカテゴリーのサーファーで、ボード選びに失敗するのと、成功するのでは、これからのサーフィンスタイルが
・"洗練される"
・"フンフン前足君にならない”
・"手がガチャガチャ君にならない”
・"中級になった時、技術がどこまで伸びるか"
などなどを決定する、とても重要なフレーズです。サーフィンするなら、乗るだけでなく、やっぱりスタイルもってやりたいよね?と思いませんか?そう、みんな心の中ではそう思っていますし、このレベル段階で基礎をみっちりやっておけば、確実に綺麗なサーフィンをすることができます。
ただ、気をつけることがあります。このレベルのサーファーに対してショップやアドバイザーによって、かなりアドバイスボードモデル&サイズに対しては隔たりがあります。自分より上手いライダーや、ショップの店長、インターネットでの意味の無い情報などからの様々なある意味誤ったアドバイスが飛び交って、次なるサーフボードの選択を更に難しくします。
日本は島国で、外国人サーファーが極端に少ないし、サーフィンに対しては国際化がかなり遅れているので、常に日本人のスタンダードで考えさせられるのも問題です。海外のサーフィンが盛んなUSやAUSであれば、常に外からの人材・デザインが入ってきて、自国の人が言っていることが正しいか、そうでないかはすぐにわかります。というより、国際化にさらされていて、嘘がつけません。 誤った情報は、外圧によって常に訂正されるのです。
ちなみに、インターネットにある情報が誤っている・生のサーフショップの情報があっているということは必ずしもそうではありません。逆に生の声のほうが間違っているケースも多々あります。どうやって、正しい情報をつかめば良いのか?それは、最大の命題でもあるのです。
この段階でも、例に漏れずサーフボード選びは重要です。というより、サーフィンを更に楽しめるようにするという意味では、中級者のサーフボード選びが一番重要で、そしてなおかつ難しいと言えます。
【頭を使って、効率的にサーフィン技術向上】
前回の章でも書きましたが、自分の周りでも上達が遅い人と、早い人っていませんか?同じくらいのサーフィン時間を費やしているのに、どうして僕・私は・・・
なんでだろう?
自分の運動神経が悪いのだろうか?
もちろん様々な理由もありますが、技術の向上に役立つ大きな要素が一つあります。それは
上達が早いサーファーは、頭も使ってサーフィン・道具選びをしている
頭を使ってとは、ではいったいどういうことでしょう?
・サーフィンを練習する際に、最初のイメージ・実践・フィードバック・修正のサイクルをする。つまり、乗りっぱなしにせずに、常に向上のイメージを持つ
・自分に適正なボードを使い、レベルアップに役立てようとする
そう、そうなんです。頭を使って、乗る方法を考え・ボード選びを慎重にして、そして効率的・科学的にうまくなるのです。
弊社では、このレベルに合わせたボードのお奨めはここではあえて出しません。というのは、このレベル(弊社ではテイクオフが出来て、アップスが出来るようになったレベルと仮定します)では、様々なボードモデル・サイズが考えられるからです。
ですので、質問があるサーファーには、シェイパーとスタッフの専門プロが、個別のサーファーに無料のカウンセリングをしております。
ボリュームのあるフィッシュ系にするか?オールラウンドボードの余裕を持ったサイズにするか・・・ある程度の幅を持って、サーフボード選びが出来るのがこのレベルの特徴です。質問がある方は、サーフボードについて熟知しているプロにお尋ねください。
【このレベルで大切なことは、なによりもレールターン】
サーフボードの性能が進化した今、別に体重移動を完全にマスターしなくて、ターンができるようになりました。ちょっと右手をクルリと回しただけで、何故だか知らないがターンが出切る。そんなことも実は可能です。
ボードもそれほど苦労しなくても回ってくれるし、ターン性能の向上が著しく上がっている現代ショートボードだと、レールでターン・キチンとしたボトムターンを覚えなくてもそれなりに乗れてしまうのです。
でも、この現象は非常に危険ですし、後のサーフィン技術の向上を妨げる一因にもなります。というのは、サーフボードは基本的にレールでターンをするものだからです。
綺麗にレールでターンをマスターしているプロは、ターンの基本は下半身/後ろ足からします。確かに体制のリードは手を使いますが、焦点は下半身/後ろ足です。それは見ていても綺麗で、洗練されているサーフィンをします。いわゆる、足がガニガニ、見ていて手がクルクル、前足フンフン、上半身ガチャガチャという感じではありません。
無理に上半身リードではなく、下半身の体重移動でレールをコントロールしようとしているからです。
日本の海でさえ、プロサーファーとアマチュアサーファーの上級者にはハッキリとしたレベルの差があることがわかるでしょう。アマチュアは上手いけど、その動きを美しく・無駄なく・そして継続することが出来ません。波によっては体制を崩してしまうこともあるでしょう。ただし、プロはどんな波でもどんな状況でも綺麗なターンを入れてきます。
もちろん上半身の動き・手の動きも非常に大切ですが、それはすべてレールにてターンをマスターした上で、大切という条件付なのです。
まずは意図的に少しハイパフォーマンス過ぎないボードを選ぶのも手です。つまり浮力に余裕を持たせるボードにするのです。
厚い・オーバーフロート気味のボードは、最初はボードが動かなくて、苦労もすることでしょう。しかも、あなたの周りで、ターンができているような(錯覚を持っている)サーファーもいたりしたら、それはそれでうらやましくなるでしょう。
でも、それで良いのです。急がば回れ。あなたがこのレベルで確実なレールターンをマスターすると、後々からのサーフィンの伸び・そして楽しみの幅が全然違います。だから、このレベルであっても浮力に余裕を持つボードからの導入をお勧めします。
何故こんなことを書いているのかというと、自分自身もカリフォルニア屈指のブレイク"Rincon"で、スタイルやレールターンの重要性を、まざまざと見せ付けられた経験があるからです。
自分では、いけていると思っていたサーフィンも、トップToボトムでサーフィンをする必要のあるブレイクでは、軽く、そしてスタイルも全く洗練されていない・・・嘘をつけないそのブレイクでは、自分の本当の技量がよくわかりました。
歴史ある"Rincon Classic"という大会で、波に乗るあのトム・カレン、デーン・レイノルズ、ダン・マロイ、クリス・マロイ、ナサーニエル・カレン、アップカマーのコーナー・コフィンなどなど、もうターンの質・アプローチの方法が、当たり前だけど全く違います。
彼らはピョコピョコリップではなく、レールをとにかくぎりぎりまで入れたカービングを基礎して、常にレールを意識しているターンをしていたのです。
そんなターンをまざまざと見せ付けられて、自分は
"ああ、もう基礎から違う"
と思ったのでした。それ以降、とにかくターンはレールを!という意図を持って、サーフィンするようにしています。
【レールターンをマスターするのには、それに適したボードがまずは必要】
それでは、レールでターンをマスターするのに適したボードはというと?
・安定性があるボード
となります。
安定性があると、実は動かしずらくなります。極端なケースでは、ロングボードが考えられるでしょう。ショートボードしか乗ったこと無い人だと、ロングボードのターンを上手く出切る人は、体重移動をして、レールでターンをすることをマスターできている人のみです。
逆に言うと、レールでターンをすることをマスターしている人は、ロングに乗っても、ショートに乗っても上手くターンができるのです。
皆さんのホームポイントでも、ロングボードや長めのボードを使っていても、確実に深いターンや、優雅なカービングをしているサーファーいませんか?
ロングだから、俺だってそんなの簡単に出来るよ!と言う人は、一度ロングボード試してみてください。思った以上に、ターンするのに要求されるレベルは高いことが分かるでしょう。
それでは、安定性があるボードとはどういったボードか?
・幅広・厚め
・レールは丸く、ボリュームもある
といった傾向が概してあります。反対に安定性が無いボードは
短め・細め・薄め
レールは薄く、ボリュームが無い
ということになるでしょう。
【注意!サーフボードを買う時は、必ず良い店員に相談を】
さあ、ここまで読破したあなたは、洗練されたサーフィンをマスターするボード選びへの知識がついたことでしょう。
ただし、ボードを購入する際は、必ずその売り手に相談をされることをお奨めします。失礼ながら初級~中級レベルのサーファーだと、正しいボードを自分から選び抜く力は低く、他の人のアドバイスがとても重要だからです。
他の人のアドバイスが重要ということは、実は危険もはらんでいます。
あなたがアドバイスを求めるサーファーが、トンチンカンなことを言って、そしてそれをあなたがそのまま鵜呑みにしてしまったら・・・
結果は、自分で選ぶよりも悲惨。自分で選んでもいないのに、レベルにも合わない変なボードを買ってしまったら、どんなにひどいことでしょう。
だから、あなたがサーフボードを選ぶ際は、サーフボードを買う場所も選びましょう。
上手い人がグットアドバイザーとは限りません。また下手な人が悪いアドバイザーとも決定できません。この上手い人がグットアドバイザーで無いというのは衝撃の事実です。現在の技術力より、実は上手くなって来た過程のほうが何百倍も重要なのです。だから、その人の現時点での技量を見るのではなく、その人物の過去の歴史まで聞いてみてください。海の前に生まれて、それで小さい頃からずっとサーフィンして上手くなった人と、限られた時間で上手くなっている人はまったくそのメソッドは異なるはずですから。
【サーフボードアドバイザーを発見する重要性】
では、どうやってアドバイスを求める人を選んだらよいのでしょう?筆者が考える、グットアドバイザーは以下の点を備えている人です。
・サーフィン・サーフボードを理論・スポーツとしてとらえ、どうやったら技術向上が出来るか常に考えている人
・サーフボードのデザインに熟知していて、シェイパー・プロライダーとの交流をはかっている人
・様々なタイプのサーフボードに乗り、そして経験が豊富な人
・謙虚な人
・買う人の親身になって、一緒にボードを選んでくれる人
・なにより、サーフィンが好きな人
さあ、あなたもよいサーフショップ・アドバイザーを見つけて、自分にあった正しいボード・グットボードを探しましょう。そうすれば、あなたのサーフ人生が更に充実すること間違い無しです。
もちろんXTR/Hydro Flexサーフボードジャパンでも、お客様の立場にたった、サーフボード選びのお手伝いをさせていただいております。売りっぱなしでなく、お客様の大切なボード、パートナーを選ぶお力になりたいと考えておりますので、ご質問の際は、以下のリンクページよりご質問お気軽にどうぞ。