XTRファクトリーツアー
エポキシプロ・・・カスタムエポキシボードのスペシャリスト軍団
XTR素材を作成する”エポキシプロ”カリフォルニアファクトリー。世界でも類を見ないサーフボード素材であるプレミアムXTRサーフボードをシェイプ&グラッシングするこのファクトリーです。
このエポキシプロこそ、世界トッププロを抱える超一流カリフォルニアシェイパー達からも信頼されている南カリフォルニア最大級のファクトリーとなります。
Epoxy Proは、そのカスタムエポキシグラッシング技術では、全米3つの指に入るといわれるほどの質と信頼性を誇り、世界的に有名なブランドのCI(アルメリック)・LOST・Pyzel・Share Eye・Roberts・TOMO・Timmy Patterson(その他優れたシェイパー)などのシェイパーから依頼を受けることからも、そのファクトリーの素晴らしさが伺えます。
ファクトリーには3DMデジタルシェイプマシーン1基、シェイプルーム3部屋、グラッシングルーム2部屋、ホットコートルーム2部屋、サンディングルーム3部屋、ファイナルチューンルーム2部屋とそのファクトリーの大きさでもカリフォルニア有数です。このカリフォルニアXTRプレミアムファクトリーをここでは皆さんに紹介しましょう。
【項目】
Aデジタルプレシェイプ &CADコンピューターサーフボードデザイン
カリフォルニアでグラッシングされるXTRサーフボードのブランクスはここですべて作成しています。さまざまなボードにあわせるロッカーを、ある特殊な製法で正確に作り出していきます。ブランクスの素材は、密度が荒いEPSよりもきめ細かさが〜100倍もある水を吸わないMade in USAのXTRフォームです。このフォームこそが、あの生き生きした・長い寿命をなしえる乗り味を生み出すのです。
ファクトリーオーナーのJavierのブランドのJHPから、LOST・Almerrick・Pyzel・TOMO・Hydrodynaica・Sharp Eye・Timmy Patterson・Robertsなどのプレシェイプも行う、最新型の3DMプレシェイプマシーンです。すべての立体のアナログ数値をデジタル化し、XTR専用に開発したシェイプヘッドで、XTRフォームを生かすようにプレシェイプされます。For Japanシェイプでは、個別のサーファーにより細かく調整をするために、シェイププログラムによってハンドチューンの場所を多く残しているプレシェイプにしています。
CADマシーンでのプレシェイプが終わったフォームは、各ファクトリーへと届けられて、シェイパー達がファイナル仕上げをすべてハンドで行います。XTRファクトリーにはシェイプルームが3つあるので、XTR社を訪問してファイナルチューンをするシェイパーは、ファクトリーの予備シェイプルームでファインチューンを行います。JHPのJavierは、エポキシプロのオーナーなので自分専用のシェイプルームがあります。
各シェイパーの手によるファインチューンが終わったボードは、Epoxy Proへと搬送されます。そしてラックに並べられグラッシングの順番を待ちます。グラッシングルームは2つ。グラッシングは1つの部屋で同時に15本まで行うことが出来て、カリフォルニアでもその規模は大きなファクトリーです。XTRファクトリーのグラッサーは、過去の世界チャンピン達のボードをグラッシングしている職人達です。シェイパーの板に命を吹き込む大切な作業のグラッシング・ホットコート・サンディング工程をすべて管理する彼らは、カリフォルニアのみならず世界でも一級の腕を持つ職人です。
通常のアメリカのサーフショップに置かれるUSラックストックボード仕上げと異なり、XTR For Japanのグラッシングは、そのクロスの種類の選定から始まり、樹脂を掛ける量、クロスの濡らし方などなど、通常ではなかなか手が回らない細かな点まで気を配ってグラッシングします。For Japanには通常のグレードより上の考えうる最高の素材を使います。しかも乾燥した気候のカリフォルニアのそれを120%生かしたグラッシングは、湿度の高い国のグラッシングボードに比べて、軽く、そして素材が安定して一貫したサーフボードが作れるのです。そのグラッシング仕上げによるボードは、しなりがあり、しかも寿命が長いという世界のプレミアムボードです。
グラッシングが終わると、ホットコートルームにボードは運ばれて、ホットコート用に特殊配合したXTR樹脂でボードを覆っていきます。ホットコートルームは、XTR樹脂の乾燥をベストに保つために、常に一定温度・湿度に管理がされています。
*ホットコートとは、クロス+樹脂の加工を施したボードの表面に更に樹脂を乗せて、表面を平らにする作業工程のことです。
ホットコートが終わると、次はサンディングです。サンディングは、余計な樹脂を取り除くだけでなく、サーフボードの性能を決める最終シェイプを作り上げる重要な工程です。実はボードの性能の30%以上も決めてしまうという重要な工程です。エッジを丸く処理したり、エッジを鋭角にしたりと、シェイパーによってその仕上げの要求は異なります。XTRファクトリーでは、グラッシング工程同様に、歴代の世界チャンピオン達やトッププロ達へのボードサンディングをしてきた世界の一流サンダー達が、ユーザーのためにボードシェイプを生かすサンドをします。
軽く、耐久性が出て、そしてシェイパーのデザインを彼らの思うように具現化する・・・そんな最高レベルを実現するサンダー達。そうった細かな配慮をして仕上げられたボードは、国内ではなかなか入らない、プロに供給するようなカリフォルニア産のプレミアムボードとなります。
サンディングが終わると、ボードの最終調整に入ります。まずはデッキエリアのセンター部分にサーモベントを専用の工具で開け、その後ボードの全体のバランス(ロッカー・レール・コンケーブ・エッジ・フィンの角度など)をチェックします。そして、その後問題のあるピンホールなどがあれば処理をします。
この品質検査でサーフボードの洗練度をさらに上げます。以上の工程を経て、最後にさらにボードをチェックして、日本のお客様にボードをお送りいたします。