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様々なボードデザイン:波質・波のサイズに合わせたボードチョイス

 

ある冬の一日。アリューシャン諸島沖で発達した低気圧からの質の高いうねりがカリフォルニアのコースとラインに押し寄せてきた。

 

Rincon....Queen of coastと呼ばれ、カリフォルニアで最高の一つといわれているポイントである。波のサイズは3〜4フィート。セットでは5フィートはあるだろう。テイクオフは掘れていて、そのテイクオフをクリアーすると信じられないくらいの波のショルダーがある。アップスを繰り返しスピードをつけていかないと、まず最初のセクションは抜けられない。

そしてその早いセクションを抜けると、スーパーリッパブル(当て込みができること)な波。最低でも7回。多ければ10回以上リップアクションができる。掘れていて、時にはチューブも巻く。

 

俺は先の丸いラウンドノーズタイプのボード(短め・幅広)と、パキパキのパフォーマンスボード(ノーズが尖っているタイプのボード)を取り出して、まったく同じ条件下で使用。同じようなターンを何度も繰り返すことが出来て、ボードの良い点や悪い点がすべて洗い出せるマシンウエーブでテイクオフ・乗り味など5日をかけて比較してみた。

 

すると不思議なことがわかった。

 

通常の海で、しかも小波が多いケースだとラウンドノーズのほうが全然テイクオフが早い、しかし、今日の波のコンデションではラウンドノーズと比較して浮力が少ない細いパフォーマンスボードのほうがテイクオフが早い・そしてやり易いのだ。先の尖ったパフォーマンスショーとボードのほうが、圧倒的に波にフィットする感じを受けた。

 

サーフボードのデザインサーフボードのデザインサーフボードのデザイン

 

乗り込めば乗り込むほど違いがわかる。ラウンドノーズタイプのサーフボードだと、アップ&ダウンはうまくいっても、タイトなターンをする局面ではボードが波のポケットにタイトにフィットしない。そのために、早い波ではボードを波のホワイトウオーターに持っていくと、おいていかれてしまいそうになる。だから、途中でサーフボードをリエントリーするのをためらってしまう。これに対してパフォーマンスボードは、波にタイトにフィットして極限までボードを波のパワーゾーンまで持っていける。スピードもつけやすい。

 

逆に次の日にサイズが下がり、波が厚めになったったコンデションでパフォーマンスボードを引っ張り出した。波は、トロくもなっていて昨日のようなレーシーな早い波は少なくなった。俺は昨日のパフォーマンスボードの素晴らしい乗り味を期待していったのだが、それが逆に仇となった。

 

今日のコンデションでハイパフォーマンスボードを乗ってみると、かなりの違和感がある。テイクオフも遅い。ボードが走らない。なによりあんなに感じていたスピードが出ない。フラットな場所も走りづらい。俺はすぐにボードを変えてしまった。そして、昨日は全く使えないと思っていた丸いノーズタイプのボードは、とろくて厚めの波でもテイクオフが軽快で、どんどんと走って行ってくれる。全然フィーリングが違う。

 

サーフボードのデザインサーフボードのデザインサーフボードのデザイン

 

浮力だけではテイクオフや走り出しは測れない。乗る波とボードの全体のデザインの両方を考えなければだめだ。心の底からそのように感じた。

 

カリフォルニアが生んだ最高のデザイナー・シェイパーの一人も同じようなことを言っていた。そして昔良く見ていた、ビデオのことを思い出した。

 

ああ、そうか。ひとつのボードのデザインはひとつのタイプ波に一番性能を発揮するようデザインしてある。そういうことか。

 

筆者にとっては、上の原則がその日にカリフォルニアでのセッションが確信へと変わった瞬間だった。あの有名な一流シェイパーのJCことジョンカーパーがSurfboards101というビデオで言っていた

 

”サーフボードはそれぞれひとつの波のタイプに最高の力を発揮するようにデザインしてある”

 

ということなのだと身をもって体感した。

 

もちろんボードデザイン・サーファーの技術が発達している現在は以上の概念もやや広義に捕らえることもできる。だからLOSTのビデオではWardが RNFで、大きな波に乗ったりしているシーンもある。ケリー・スレーターだったらセミガンボードでも腰波でかなりの動きをするだろう。トリプル以上にあわせてある、ガンボードをトレーニングのためにポイントブレイクの頭サイズで乗っているプロもいる。だから、ある意味・あるサーファーにとっては上の事を言うことはタブーなのかもしれない。実際頭半で筆者のRNFタイプボードに乗るし、それはそれで楽しいサーフィンも出来る。

 

だけど、一般の我々が乗って通常はボードが一番性能を発揮するように念頭に於いている波と外れたコンデションで、ボードが乗り手に対して最高のフィーリングを与えてくれるかは別の話だ。やっぱり小波用にデザインを重視したボードは、小波で最高の威力を発揮するし、ビックウエーブにあわせてあるガンは大きな波で効果がある。乗れる乗れないは別の話で、ボードが波に合っているは次元が異なる。

 

皆さんも同じようなこと感じたことありませんか?サーフボードを複数持っているサーファーならば、もうお気づきだろう。

 

サーフボードのデザインサーフボードのデザインサーフボードのデザイン

 

筆者が今まで試してきたラウンドノーズタイプ(弊社で扱っている以外の丸いボードはほぼ全て乗っているのでその平均的な印象も含める:いわゆるフィッシュの変形で、短く・幅広ボード)は掘れ掘れの波だと、実はテイクオフも難しくそして遅め。浮力が多いにもかかわらずだ。そういったコンデションでは パキパキのパフォーマンスボードのほうが波にフィットしてテイクオフすら安定し、そして早くなる。

 

極端な例ではワイメアの大会で、丸く・短いボードを使っている人がいないケースがある。 でも誤解しないで欲しいのは、小波用の丸く・幅広ボードも持っていて損は無いということ。そのボードが楽しめるコンデションであれば、逆に必須のボートといるだろう。

 

だから、サーフボードは波のタイプによって使い分けるべきだ。

 

この基本原理があるからこそ、シェイパーはさまざまなデザインを発明してきた。ひとつのボードで、すべての波に対応できるならばサーフボードのデザインも単一で、なおかつ進化すらしなかったはずだ。 このページでは、サーフボードの大まかな波別に対するボードデザインを詳しく考察してみた。


ボードデザインの多様性

 

サーフボードのデザインは多種多様。4フィート台の短いものから、10フィートの長いボードまである。そしてその幅・厚み・テールデザイン・フィンの数などボードの種類によって様々である。

 

ただ、先ほどの筆者の身を持った体験からも推測できるように、サーフボードというのはそのデザインによって得意な波や不得手な波のタイプがある。つまりサーフボードの一つのデザインは、ある波のタイプで最高の性能を発揮できるように考えられているのだ。水量が多く、巨大な波へのガンボードと、力が無く、フェイスもどうにかあるか無いかの小波用のフィッシュではそのデザインは大きく異なる。

 

自分のレベル・そして使用する波にあった、サーフボードデザインを手にすることは、この偉大なスポーツを楽しめる度合いや、レベルの上達の進度、そして自分のレベルのマックス値をどこまで上げられるか?ということに大きくかかっている。

すべてのサーフボードのデザインは特徴があって、たった1インチの長さの違いでも、大きな乗り味・パフォーマンスの差異を生む。

 

ここでは、サーフボードのデザインを波別に区分けしてみた。ただ、あくまでも以下の区別・デザイン傾向は参考。もちろん例外もあることは頭に入れておきたい。まずは、サーフボードのカテゴリーを3つに分けてみた。

 

小波系

オールラウンド

大きな波用

 

このページではその各カテゴリーのデザインについて傾向を分析してみた。もちろん例外はあるのだが、その分析は世界のトッププロにもボードを供給している実績のある5人のプロシェイパーの意見を参考に書いているのでほぼ的を得ているといって良い。

 

日本の皆さんが、一番気になる小波用とオールラウンド用のサーフボードの傾向はどうだろうか?トレンドとしては、ボードはどんどん短くなっている。それは、波のフェイスにコンパクトかつタイト&ポケットなサーフィンをするのが最新のサーフスタイルだからだ。ただし、トレンドはトレンドとして、オーソドックスデザインのサーフボードももちろんプロらは使っている。

 

あのJody Smithがコメントしていたが、日本のスタンダードからしたらエクセレントなトラッセルズの波も、ちょっとスローで、厚いから短め・幅広のボードをメインにあわせているというくらいなのだ。それを聞くと、日本の標準的な波であればなおさらそういう短め・幅広なボードがあうのは自明のことであろう。For Japanからは、一度短め・幅広のボードを是非試してもらって欲しいと思っている。あなたの新しいサーフィンの可能性が開けるに違いない。

 

サーフボードのデザインサーフボードのデザインサーフボードのデザイン

 

小波系サーフボード

 

小波は、大きな波と比較して波にパワーも無く、走るフェイスも浅くて少ない。そのために小波用のボードは、波にボードをプッシュしてもらうのでは無く、ボード自体からスピードをひねり出す必要がある。そのスピードをひねり出すための基本は、ボードのプレーニングエリアを広げることだ。わかり易く言うと、水とボードとの接地面を増やすことである。小波ではスピード性能を重視したボードが基本と言える。

 

これは他の波のタイプにも言えるがサーフボードのカーブは弱い波には直線的に、そして強い波は概して波が掘れているので曲線的にするということも原則として覚えておこう。ただし、波が大きくても波のカーブが緩い場合もあるので、必ずしも波が大きい用のボードは、画一的にカーブが強いということは無い。その逆もある。

 

以下に小波系のボードの特徴を挙げてみた。

 

・ボードのロッカーは、水との接地面を増やすために概して弱め

・ボードのノーズやテールの面積は概して広め

・ボードのボトムは、プレーニングエリアを増やす工夫がある

・レールは、弱い波でも走り続けられるように厚めの傾向がある

・スピードを出すために、ボードのアウトラインはストレート気味になる。

・ボードはオールラウンドや大きな波用よりも、短く・幅広となる。厚みは、ボードのデッキ形態などに左右されるので、必ずしも厚めになることは無い。フラット気味のデッキ形態のボード(例えばFF-Jなど)では、ボードの厚みは薄めにとる。

・プロなどは、小波用のボードは出来る限り軽めに仕上げる傾向にある。軽いほうが、動かしやすく、小さな波でもターンしやすいためだ。XTR/Hydro FlexFor Japanでは、小波向けには軽量なグラッシングを推奨している。

 

サーフボードのデザイン自分が個人的に本当の楽しむための小波用ボードは、いつも(薄いシングルコンケーブかダブルコンケーブ、そしてとテールエリアにVEEを軽くをあわせたものか、スパイラルVEEをあわせたボード。そして、短くて、幅が広いボードがお気に入りだ。

 

ただ、デザインと素材革新が著しい今、デザインだけでは小波ボードはくくれない。最近シングルコンケーブが深くて、そして幅広な小波用のボードも乗り始めた。乗り味は、素晴らしくインスタントスピードが得られて、感じは良好だ。サーフボ

ードは、乗ってみなければ分からないという格言なのだが、いろいろなデザインが最近出ていて非常に面白い。過去に捕われていては、新しい発見は無いだろうから常に新しいものを体験することをお勧めする。

 

オールラウンドボード

 

オールラウンドボードはオールラウンドに使えるという意味で、必ず一本は自分のサーフボードとして持たなければならないボードだ。実際は胸くらいの波から威力を発揮するが、無理すれば膝波でも乗れないことはない。もちろん”無理すれば”という条件付きなので、オールラウンドボードで膝波とろとろに乗るのは、技術と忍耐力(無理して乗っているという意味で)が必要となる。

 

最近のトレンドでは、オールラウンド一本、小波系ボード一本、そしてダブル以上になった際のセミガンタイプ一本と最低でも3本持つのが一般のようだ。

 

オールラウンドボードのデザインは幅広いが、以下に典型的なパフォーマンスボードの特徴を小波系や大きな波用のボードと比較して上げてみた。

 

・小波用と比較して、ボードは長く、幅は狭い

・大きな波用と比較して、ボードは短い

・レールは、小波用よりも概して薄くなる。ただし、レールはサーファーの脚力と体重で大きく変わることがある。一般的には脚力が弱く、体重が軽いサーファーは薄めのレール、脚力が強く、体重が重いパワーサーファーはレールが厚めになる

・ボードのカーブアウトラインは小波用よりもカーブを強めるのが今の傾向

・ボードのボトムはフラットというよりも、コンケーブをあわせる。コンケーブはシングル〜ダブル、シングル、シングル〜トリプルなど様々な形態がある。コンケーブについての詳しい解説は、こちらを参照

・ロッカーについては様々な考え方がある。ノーズロッカーを弱めにして、テールキックを強めるデザイン(ライトな感じでターンをするサーファー向け)や、ノーズロッカーは標準で、テールロッカーを弱めにする(バックフットをヘビーに使ってサーフィンするサーファー向け)方法がある。ノーズロッカーとテールロッカーを同じくらい均等にするというシェイパーもいる

 

サーフボードのデザイン筆者はオールラウンドボードも実は掘れていて、クリーンな波用のオールラウンド、ビーチブレイク一般用のオールラウンドと分けている。また、試合などに使うために小波向け(だけど頭+でもいけるような設定)のオールラウンドも使用する。それぞれのボードは、それぞれの対応用にコンケーブ・ロッカー・ボードの面積など微妙に異なるのでなんとも一般化はしにくい。このようにオールラウンドボードでも、実はベストに対応させる波によってもボードのデザインが異なるのも良くわかるだろう。

 

 

 


大きな波用のボードド

 

大きな波にあわせてあるサーフボードは、小波系の反対の理論が働く。

 

つまり、スピードをボードからひねり出す必要がある小波用とは異なるのである、大きな波では、すでに波自体にパワーがあるので、ボードからスピードを余計に出す必要は無い。大きな波では、サーフボードが体感するスピードは小波の時の何倍にもなる。そして、波のフェイスも同じように、小波とは比べ物にならないほど広い。そのために、ボードのボトムにかかる水流の量・力は小波では想像もできないほど強くなる。

 

サーフボードのデザイン

 

以上の理由から、大きな波にあわせるボードは、スピードをコントロールできる能力を引き出すシェイプ&デザインをする。

 

・ボードのデザイン方法はいろいろあるが、多くのシェイパー(例外はあり)はボードのレールのボリュームを、その厚みと比較して少しだけ落とすのが普通。ただし、レールが必要以上に波に噛んでしまうことを防ぐために丸めに仕上げる。それは、コントロール性を向上させるためだ。もちろん対応させる波で、さまざまなパターンが考えられるが、世界チャンピオンのチョープ用のガンボードを触った時にそのレールの薄さ(厚みの数値と比較して)に驚いた。センターの厚みはかなりキープしているのだが、レールエリアは削いでいる。

 

これはパドルでテイクオフする、ガンボードとはまた違いがあるが、Tow Inボードも見てみよう。世界でもっとも大きな波に挑むためのTow Inボードなど厚みはなんと2とか1インチ後半の厚みだ。当たり前だが、レールもペラペラ。その中でも、テールエリアのレールボリュームは少しだけとは言わず、かなり絞ってあることに気が付くだろう。あなたのシェイパーのボードモデルで、きちんとガンとかTow Inボードがラインナップとして重視されているかでも、そのシェイパーのビックウエーブへの理解も分かる。ビックウエーブに挑むライダーや、本人がいなければガンボードのデザインの発展は無いのだ。

 

・ガンボードなどのロッカーは通常強めに取るというのが、一般の見解であろう。ただ、ロッカーについては大きな波でもタイプによりかなり異なるのが普通だ。ちなみにあのBurtonサーフボードのシェイパーによれば、かなり掘れているビックウエーブ用のボードでも斜面が広い波にあわせるものと比較しても、それに比べて小さめの波であってもAUSにあるキラのような波質のほうにあわせるサーフボードのほうが、ボトムのカーブを強めなければならないと指摘している。キラのその波は、強いボードカーブを要求する波だからだ。デザインとは、すべて波の質を考えた結果であるので、サーフボードのロッカーは奥が深い。

 

・ガンボードのボトムは、そのボトムを流れる多量の水のプレッシャーをコントロールするような形状にする。そのために、水をリリースするようなフラッオンリーのボトムや、浮遊感を出しすぎるような深めのコンケーブボードはガンボードには入れない(もちろん例外あり)。フラットボトムは、水のプレッシャーをダイレクトに受けてしまうし、コンケーブは、ボードをリフトさせる、つまり浮遊させてスピードをひねり出す役目をするからだ。唯一例外として考えられる深めのコンケーブビックウエーブボードは短く・幅も狭く・薄くシェイプするTow Inボードだろう。

 

時速100kmも出る、スピードボードのボトムを考えて欲しい。特にエントリーのボトムはVEE形状になっているのが分かるだろう。VEE形状は、ボードボトムセクションで解説したようにスピードを遅らせるが、水を切ってスピードをコントロールする性能をボードに与えるのだ。このVEEボトムは、波が巨大な時に出来る水面の凸凹を切り裂くことも出来て、ボードに非常に優れた安定感を与える。よくある組み合わせは、ボードの前側にVEEを入れ、テールよりにコンケーブを入れるリバースVEE〜コンケーブボトムであり、そのボトム形状は、ガンボードデザインに広く愛されているボトムだ。 ただし、最近はシングル〜ダブルのコンケーブを入れるセミガンボードもあり、ボードデザインが多様化している。

 

・Tow Inボードと言うのは、通常のガンボードとはデザインが異なる。驚くことに世界で一番巨大な波に乗っているサーファーのボードは5フィート台の短いボード。そして幅も16インチ台、厚みは1インチ後半から2インチとなり、レールなどはペラペラに薄い。これこそ、無駄を省いた最高のビックウエーブボードと言えるが、このTow Inボードはマニューバー(操作性)に最大の重点を置いている。

 

通常のガンボードは長いのになぜ?とお考えの方もいるだろうが、ガンボードはパドル、つまり人力でテイクオフを巨大な波の上でするということに最大の重点を置いている。だからあのようなデザインになる。ただし、テイクオフさえクリアーしてしまえば、ボードは小さければ小さいほど波のポケットにフィットする。Tow Inボードはテイクオフはジェットスキーに引っ張ってもらうので、パドルして波にテイクオフすることは一切考えなくて良い。だからこそ、5’6”×16×2なんてボードでも50フィートの波に乗れて、しかもコントロールが出来てチューブすら狙える。Tow Inボードのデザイン理論も、通常のサーフボードをシェイプする際に生かされているようでこれからも注目のボードタイプと言えるだろう。

 

・大きな波にあわせるボードのグラッシングは、膝〜頭半くらいに合わせるボードと比較して、概して強度を増して、そして重くしても良いという人もいる。それはケースバイケースとなる。 風が弱く、クリーンな波であれば大きな波でも、比較的軽くボードを仕上げてもオーケーだし、そのほうがボードのコントロール性が上がって良いというサーファーもいるくらいだ。ただし、ある状況においてはボード重量を重くしなければならない。軽過ぎるボードは、クリーンな状況であれば問題はほとんど感じられないが、特に風が強くて、水面にチョップ(デコボコ)が立つようなコンデションでは、ボードが降りにくかったり、水面で暴れてしまう。そういった状況に於いて、多少重みを増したボードは非常に信頼置けるクイバーとなるのだ。

 

サーフボードのデザインサーフボードのデザインサーフボードのデザイン

 

筆者はハワイなどのパイプの8ft級の波というよりも、カリフォルニアのビックな10ftくらいの波に挑戦するので、ボードの長さはそれほど必要ないことが多い。カリフォルニアでもブラックス・マーベリクスなどのビックウエーブスポットを一部を除いては、長くても6’6”くらいのボードレングスで十分だろう。

 

筆者がいつも使うボードはリバースVEE〜コンケーブをあわせてあるセミガンで、テールはもちろんラウンドピン。大きな波でサバイバルするために、厚みを上げているが、その厚みほどはレールの厚みを増してはいない。レールは丸く、そして厚みと比較するとちょっとだけ薄くなる。こういったボードはビックな時に必要なクイバーで、信頼の置ける相棒となってくれている。

 

ちなみにTow Inボードというまたまた違ったカテゴリーのビックウエーブ用のボードがある。先ほども述べたタイプのサーフボードだ。このタイプのボードは、通常テイクオフをする際にジェットスキーで引っ張ってもらうので、ボードは短く・幅が狭く・そして厚みも薄い。特に厚みは薄いほうが良い。というのは、レールが入れやすくなるし(ビックウエーブは自分からスピードを出す必要が無いので、レールを厚くとる必要が無い)、しかもボードの重心が下に下がって、ボードのコントロールがしやすいのだ。

 

だけど、そういった薄いボードはどうしてもロッカーが変化したり、ストリンガーがツイスト(曲がる)してしまうのだ。というわけで、Tow Inボードを真剣に作っているボードビルダーは、工夫をしてそういった問題が出ないようにしている。いわば、技術力・知識の応用が効かないと、Tow Inボードは作れない。

 

個人的な体験だけど、筆者にとってのビックウエーブはあの北の冷たい海のポイントブレイクだった。毎年冬になると、10フィートを超える波が必ず来て、筆者の心を熱くさせてくれた。

 

この場所の近くに(徒歩5分)、実は4年も住んでいたのが懐かしい。このサイズの波・場所で何回も入ったことあるけど、板も2本折れたし、靭帯(MCL)にダメージが出来て病院行き。その後5ヶ月サーフ不可能になったり、そんなん苦しくも楽しい思い出が。

 

あのエレベータードロップテイクオフで、メイクすると脳内からドーパミンが出まくっているヘルシーなドラックのようなもの。

 

ビックウエーブサーフィンで、特に冷たい海でやるのは、膝の小波でやるのとは全然違ったスキルを要求されるのが特徴で、 ビックウエーブは、サーフスキルの他に、体力・知力、そして勇気などなど人間としての総合力が必要とされるからこそ、ある人達はその魅力に惹かれてしまうのだろう。

 

12ftの大波にゴボゴボ巻かれて、20秒も海中に入っているのはかなり辛くて、その後体力と気力が強くないと、とてもじゃないけど耐えられない。陸上で、息が出来ないと分かっていて20秒息をとめるのと、いきなり海中に引きずり込まれて20秒息をとめなければならないのは、全然違うのだ。

 

筆者はビックウエーバーでないけど、ビックウエーブに惹かれる、彼らの気持ちの片鱗わかるような気がする。

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