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Verminatorインプレッション

確かなボリュームを持ち合わしながらも、きちっとしたトップToボトムのサーフィンが可能な浮力+系パフォーマンスボード

 

 

 

皆さんは、体力の衰えなどを感じたことありませんか?

 

10代や20代の頃は、とにかくハイパフォーマンス(ボードの動きや操作性)を意識して、とにかく薄く浮力もジャストなボードを選んでいたかもしれません。だけど、年齢を重ねるにつれて、体力も低下も感じます。だけど、波に乗ればそれなりに乗れる・・

 

以前のような軽い鋭い動きはなかなか難しいかもしれません。それでも深いターンをして、リップに鋭く当て込むような動きはしたいとも感じます。でもやっぱりパドルや波取りで疲れちゃって・・・ジレンマです。

 

そんな悩みを感じているサーファーに朗報があります。あのパフォーマンスシェイプの匠と言えるMarty Allenが、超浮力系よりもワンランク浮力を落とした&薄いスタンダードショートボードよりも浮力を上げた

 

"浮力+系サーフボード”

 

をデザインしました。それがこの

 

Verminator(バーミネーター)

 

 

です。これこそ、浮力を持ちながらもタイトかつポケットに留まったサーフィンをさせてくれる質の高いデザインです。特にテールのチャンネルとあわせたそのスピード性能は

 

皆さんの憧れの止まらないサーフィン

 

をイージーにさせてくれます。軽く動くテールに慣れたサーファーは

 

”ん?思ったより動かない?’

 

と感じるかもしれませんが、サーフィンの基本の

 

"前足加重でスピードをつけて、ターンコントロールは後ろ足”

 

という基本が出来ている人・または基本をマスターしたい人であれば必ず気に入るはずです。きちっとターンをした後のトップターンは、ノーズコーティングのすっきり度合いも手伝って軽く行えます。

 

ボードのデザインは

 

・厚みをしっかりと持ったレール

・ノーズエリアは普通のハイパフォーマンスボードのようにそれほど厚めにはしていない

・テールのチャンネル

 

が特徴です。詳しい解説はボードページに譲るとして、今回はこのグットボードのインプレを紹介しましょう。

 

【Day 1】
場所:あるビーチブレイク
波:腰〜腹サイズ
コンデション:波はオフショアでクリーンだが、水が多めでテイクオフの後に少し波の斜面が緩くなる波。ただし、選んでアクションを入れること可能

 

 

初めてのVerminatorのテストは、弊社の近場のビーチブレイクです。波質は見た目よりも実際はとろくてイマイチです。けど、乗れないことはありません。きっちりと走れるショルダーもあります。考えようによっては、ファンウエーブです。

 

今日の波のサイズは最大腹サイズあって、きちっとTop To Bottomのサーフィンが出来そうだです。だから、クワッドでは無く、3フィンの設定でボードをテストしました。PC-5のサイドフィンにTP Smallのセンターフィンの組み合わせです。サイドフィンよりセンターフィンのサイズが小さくなるパターンとなります。

 

まずはワックスアップをして海に出ます。サーフボードで重要なパドルの感触は、センターよりには強い浮力が感じられるが、ノーズよりは軽い感じです。グイグイとパドルも進みます。浮力は多すぎずと通常の浮力の間。筆者のボードのスペックは

 

5'8"-19 1/2”-2 1/4” (CLはだいたい28.9付近)

 

です。レールはちょっと丸みを帯びているふっくら系です。これでターンが軽いのか?それは以下のインプレを見てからのお楽しみです。

 

ちなみに、パドルについてあえて数値化するとこうです。ハイパフォーマンス系をパドル5、そしてRNF系をパドル10中9くらいとしたら、こいつは7くらい。結構楽できるパドル能力です。

 

ピークに出たらいきなり乗れる波が来た。少し遅れ気味で、割れる場所の奥に入ってしまったが、ボードを横にして斜めテイクオフを試みる。

 

パドルを2〜3回すると、スーッとボードが走り出す。レイトテイクオフ気味だったが、テイクオフが出来た。十分速い走り出しだと感じた。

 

そして、テイクオフしてすぐにボトムに降りてターンをする。ここで驚きが・・

 

ボードは浮力がそこそこあるにもかかわらず、動きの反応が非常に高い。そして、ボトムターンでためて、そのためたパワーをトップでパワフルかつ、軽いタッチで開放することが出来る。ボトムターンをした後の縦への動きのその巣晴らしさといったら・・・動きはハイパフォーマンスのボードの動きを踏襲できるくらいだ。

 

こう言うと、かなり大げさになりハイォーマンスボードと動きが同じととらえられる方もいらっしゃろうが、そうでは無い。

 

実際はハイパフォーマンスボードほどはテールがルースではなく、ボードが非常に安定するターンが出来るイメージだ。よりカチッといているターンの素質を見せる。とにかくターンが安定していて、下手に動きすぎないテール感覚が最高のフィーリングなのだ。

 

皆さんもボードに乗っていて、テールが不安定でスピードのキープが難しいボードなんか無いだろうか?確かに動きはいいけど、安定性が無い!はっきり言って難しいボード。そんなイメージのボードはこの世の中に数多くある。

 

だが、Verminatorは違う。安定したターンがスピード感を持って可能なモデル。だから、しっかりとしたターンの練習になるモデルとも言える。だから、初級〜中級者のステップアップボードとしても使え、そして上級者ももちろん乗れる。中〜上級者は今使っているハイパフォーマンスボードより4インチくらい短めにしてもらえば、動きもそれなりに満足いくだろう。年を重ねた上級者であっても、短くしてちょっぴり浮力を出せばサーフィンライフを激変させるほどのボードだ。

 

ただし、ターンが安定していても全然動かないボードじゃあ乗り手は面白くない。そこがやっぱりショートボーダーが気になる場所だろう。そんな不安を持つ皆さん、ご安心ください。Verminatorは、トップの動きもかなり軽い。

 

 

 

先ほどのボトムターンの後、トップターンを試みる。トップでボードの先が飛び出しながらのターンをする。

 

軽い

 

このボリュームでは考えられない軽さのトップターンをして、そしてまたボトムへ。とにかく流れるスピードが落ちない。ボトムへ行きターンをして、またトップターン。その後に、スピードの落ちないボードをアップ&ダウンさせてインサイドでロールインでフィニッシュ。

 

素晴らしいボード

 

一回乗っただけで、このボードの巣晴らしさがわかる。このボードは、はっきり言ってイイ。最初からすぐに慣れるボードと、そうではないボードがあるのだが、Verminatorは前者。通常のパフォーマンスショートボードからの乗り換えでも、すぐに慣れる。

 

先ほども言ったが、ハイパフォーマンスボードよりは浮力が数値で4リッターくらいは多いので、同じ動きではない。ただし、きちんとトップにも当て込めるし、カットバックでもスピードのロスが無い。何より、走り出したら切れ目の無いスピードを発揮してくれて(バレルチャンネルのおかげ)、ボードが止まらないのだ。

 

そして、いい意味でボードが波に吸い付いているような感じでスピード抜群・パワーのあるターンが可能。一回乗っただけで、これだけのインプレが出来るボードは早々無い。

 

次の波はグフィーの波。少しとろい波だったけど、スムーズな走り出しをしてスタンドアップ。すぐに波がとろくなったので、カットバックでホワイトウオーターに当て込む。この当て込みでも、ホワイトウオーターの中でボードが暴れずに素晴らしい安定度合い。ワイプアウトはかなり少なそうなボードである。

 

そのホワイトウオーターへの当て込み後に、走れるセクションが出て来たのでアップ&ダウンをして、トップに当て込みをしてこの波は終了。

 

最後の当て込み時のノーズエリアの軽いこと・・・感激した。

 

そして、最高のフレーバーを出すのがXTR素材。XTR素材の良さが120%以上出せているボードシェイプと確信した。ターンをする度に、スピードがひねり出てくる。

 

今日感じたことは、

 

テイクオフはすばらしくスムーズ・激早では無いが、速い
ターンはトルクフルなパワフル&安定
但し、トップの返しも反応の高さを見せる
何より走り出したら止まらないそのスピード・・・最高です

 

Day2
場所:ある近場ビーチブレイク
波:頭サイズ
コンデション:波はサイドオフショアだが、はっきり言ってジャンク。波のショルーダーが見つけられればラッキー

 

 

さて、2回目のテストは低気圧が通った後の北東の風のサイドオンショアブレイク。超メジャーポイントなのだが、1人しか海に入っていないということを想像して欲しい。はっきり言って、波は良くない。しかジャンク気味かつサイズと流れがある。

 

夕方どうしてもテストをしたかったの、パドルアウト。かなりやる気の無い海だった。海に入っても、やはりなかなか乗れそうな波が来ない。ただし、辛抱強く波を待ってみた。

 

やっと1本乗れた。バックサイドの波だったが、ボードはDay1で感じたのと同じようにスムーズに走り出す。ドッカン〜と走り出すボードでは無く、波に食いついているように走るのだ。

 

バックサイドの波だったが、すぐに波がとろくなってしまったのでカットバックをする。スピード能力の高さが光るカットバックを、こんなジャンクな状況でも発揮してくれた。波はこれで終わり。波もイマイチで全然納得いかない。

 

ピークへ戻り、また波を待つ。20分くらい待ったか?そしたら、形が少しだけ良い波が割れそうだった。

渾身の力をこめて、その波に乗る。スムーズな走りで、最初はとろかったがトリミングを少しすると、波が掘れてきた。その波をスピーディーにアップ&ダウン。

 

 

 

これだよ、これ。このスピード感とトップToボトムの動きがこのボードの素晴らしさなんだ

 

と半ば興奮気味だった。

 

そしたら、波が掘れてきてトップに当て込みが出来そうだったのでボトムターンからトップターン。

 

グイーン

 

とターン毎に加速する。止まらないサーフィンは、今日のようなジャンク系でも健在だ。トップターンをして、ボトムターンをすると波が崩れてきたのでつなぎのフローター。フローターでもスピードが落ちずに、また波のショルダーに出た。素晴らしいつなぎ能力である。

 

そしてそのまま最後はインサイドでロールイン。

 

素晴らしいボード・・

 

今日も、このボードの性能の高さが味わえた。小波から、頭以上のサイズのジャンク波でも使えるのがわかったのも今日の収穫。これはこれからのテストが楽しみだ。

 

Day3
場所:ビーチブレイク
波:膝〜腰サイズ
コンデション:強めのオフショア。波が抑えられ気味となり、見た目選んでどうにかという感じ

 

 

さて、前回・前々回でボードの調子良さがだいたいわかった。だから、Verminatorを常に車のラゲッジスペースに入れることになった。Martyにもお礼で

 

“いいボードをありがとう。これこそ止まらないスピードを出す、縦に当て込める浮力+系ボードだよ“

 

と連絡をした。彼はとても嬉しそうだった。

 

ちなみにシェイパーのMartyはサーフトリップに行く際に、このモデルしか持って行かない時もあるという。小さい波から大きな目な波まで、オンショアからオフショアまですべての波で対応できるかららしいのだ。そのシェイパー自身のチョイスも、そのボードのポテンシャルを物語っている。

 

本日の波は、昨日からあった波がいきなり無くなり、サイズも膝〜腰サイズ。近場のビーチブレイクでは、ショートではどうにかのサイズ。朝に目の前の海をチェックしたが、地形の良さそうな場所でどうにかできそうだったのでテストをすることにした。

 

波は見た目だと

 

早い・小さい・セット感覚長い

 

波。

 

ただし、切れた波を選べばどうにか走るスペースがありそうだ。早速ウエットスーツに着替えて、パドルアウト。気温も低く、風も強かったがドライスーツ・ブーツ・グローブ・ヘッドキャップのフル装備なので寒さは全く問題無い。

 

 

 

サーファーは1人のみ。

 

ピークに出ると、ほとんどダンパーなのだがたまに形の良い波もありそうだった。セット間隔が長いので、待つこと10分くらいして最初の乗れそうな波が入った。

 

早めの波なのだが、斜めテイクオフをするとボードがスーッと走り出す。RNF系とは違うテイクオフの早さ。ノーズエリアはこの5'8”-19 1/2"-2 1/4"のサイズで13インチの広さとなる。ノーズよりはすっきりとしていて、ぼってりはしていないので胸を押し付けてノーズエリアを簡単に落とすことが出来る。ノーズよりにボリュームがあり過ぎないので、ドルフィンが心配な人にもお勧めできる。

 

超浮力系には負けるが、通常のショートより確実に早く、そして通常のショートでは乗れない波にも乗れる。素晴らしい走り出し能力だ。

 

テイクオフすると、波は小さくなり膝サイズでとても早くブレイクする。重くてスピード出ないボードであれば、すぐに捕まってしまうだろう。

 

そんな難しい波を、このVerminatorは、カリフォルニア産のボードの軽いタッチで走り抜けていく。軽いけど、パワフル。さすがに最新シェイプだなと感じさせてくれる。

 

小さく、早く崩れる波をアップ&ダウンで加速をしていく。

 

浮力がありすぎるボードとは異なり、浮きすぎて波の上に浮いてしまう乗り味ではない。パフォーマンスショートを乗ったことがある方であればわかるだろうが、波の下にきっちりと入り込める取り回しなのだ。厚みがあるレールなのだが、レールも簡単に入り、そして深いターンも出来る。

 

きっちりとアップスが出来るサーファーであれば、ボードに乗ったら一発で

 

"きちっとしたボトムターンとトップターンが行えるボード“

 

とわかることであろう。

 

小さな波だが、ショルダーがある。アクセル全開で走りぬけ、3回くらいアップ&ダウンをし、そしてつなぎのフローター。Day1・2でも書いたように、スピードを落とすことが無い。そのまま波の崩れる場所を抜けて、またショルーダーに出る。

 

そしてまた2回くらいアップ&ダウンをして最後に波が崩れるので当て込みをしてフィニッシュ。膝波でも2アクション・・・感激の走り。こんな小さな波でもきっちりとショートボードの乗り味を楽しませてくれるボードに感謝だ。

 

また今日のような小さな波でも、十分テイクオフ早くそしてスピード性能が高い。そして、ノーズエリアが軽いので縦にも持っていける。そんなボードがこのVerminatorなのだ。

 

Day4
場所:ビーチブレイク
波:膝〜腰サイズ
コンデション:強めのオフショア。波が抑えられ気味となり、見た目選んでどうにかという感じ。とここまでは、前回と同じだが、早いダンパー気味の波であれば走って1〜2アクションできるし、ミニチューブのような波もある。

 

 

さて、本日は前回と同じ場所。今日も波はそれほど大きくないが、前回よりも気持ち波質が良く

 

“速く崩れるダンパー気味。だけど、切れた波を選べば掘れていてインサイドまで突っ走れる”

 

波だった。最初にサーフボードの写真を撮影し、その後にアウトへとパドルアウト。冬の晴れた日で、オフショアが吹き付ける青空・青い海・澄んだ空気の綺麗な海だった。

 

アウトに出ると、ほぼ8割はダンパーウエーブ。だけど、切れた波が割れているのが右・左でも見える。人も自分1人だけだし、これは良いテストになりそうだ。

 

早速レギュラーに走れる切れた波が入ってきた。テイクオフをすると、波がチューブになるくらいコンパクトながら掘れている。スムーズなテイクオフをすると、まるでスローモーションを見ているように波が綺麗に掘れてくる。

 

チューブになりそうな感じの波なので、右手を波に突っ込んでストールをする。素晴らしいスピードのコントロール性能で、波と自分が一体化しているような感じさえ覚える。

 

表現が難しいのだが、チューブを狙う際にスピードをダウンさせて、ベストなポジションを狙う感じ。

頭がちょっとかぶるくらいなので、さすがにチューブというにはお粗末様かもしれないが、軽いチューブを体感する。そのミニTubeから出た後に、走れるショルダーがあったのでスピードをつけてアップ&ダウン。

 

とにかく波に捕まらないスピード

 

をいつものように発揮してくれて、そのままインサイドでフィニッシュ。

 

今日はこんな波を何本も体感した。もちろんダンパーでつぶされる波もあったのだけど、テイクオフ能力が高いために、斜めテイクオフをすれば結構波に捕まらない。スピード能力が低いボードや、最初の走り出しが悪いボードだったら、今日の波は楽しめない。なかなか波に入れず、波が崩れる寸前でボードが走り出すタイプとは違う。

 

パドルをすると、波に張り付いて波と一体化をして走り出す感じだ。これも表現が難しいのだけど、Martyのボードではこういった感じのテイクオフをするモデルが多い。シェイプバランスの良さだろう。コンケーブの入れ方とロッカーの数値のバランスがとにかく高いのだ。

 

 

 

また、今日はこんなことを思った。

 

ある程度経験のあるサーファーならわかるだろうが、今日みたいな波が速くて、ちょっぴり掘れているコンデションだと、波が小さくてもRNF系よりこういったポイントノーズのほうが乗りやすい。

 

もしかしたら、ポイントノーズのほうがパドルは遅いかもしれないが、テイクオフはこういったボードのほうが早い(というかやりやすい)と感じる。ノーズが丸いと、パドルは楽だし、だらだらな波ではテイクオフ早いけど、ちょっと掘れているとポイントノーズのほうがテイクオフもしやすい。

 

テイクオフの際に、胸をぎゅっと押し付けてノーズを沈み込ませてボードを走らせることが可能だからだろうか?皆さんも感じたことがあるだろうが、とにかく、浮力だけではテイクオフの速さは決まらないという良い例である。

 

浮力=テイクオフ

 

では無い。掘れている波には、掘れている波用のロッカー&アウトラインカーブ。緩い波には、緩い波にあわせたロッカー& アウトラインカーブ。

 

サーフボードってとても面白い。さまざまなタイプのボードに乗っていると、波が違って見えるし、波へのアプローチの仕方も変わる。RNFはRNFの、ポイントノーズにはポイントノーズの良さがある。どちらも、是非皆さんに乗って欲しいタイプのボード。

 

今まで細いショートばかり乗ってきたサーファーの皆さんも、違和感無く移行出来るデザインである。ボードにスピードを与えるチャンネルボトムと、ラウンドテールテールのスムーズさも気に入っている。

本日はたまにコンパクトながら掘れている波もあり、レイトテイクオフ気味な局面も多くあった。だけど、ノーズは一回も刺さらなかった。理由は走りだした後、ノーズエリアのボリュームとロッカーバランスが絶妙で、とにかく刺さりそうになってもテールエリアがボードを押し出してくれる感じ。

 

 

 

あああノーズが刺さる・・・・

 

と思っても、スピードが速いためにボードが押し出されてノーズエリアのレールをキャッチしないのだ。スピードが遅いボードだったらこういった感触は無いだろう。テイクオフがスムーズで、そしてトップToボトムに当てられる。小波から、頭半まですべてに使える究極の浮力+系のオールラウンドボードの誕生だ。

 

ハイパフォーマンスボードに乗ってきて、多少体力が落ちてきているウイークエンドサーファー(でも縦に持っていきたい)や、楽にパフォーマンスを出したいサーファーにお勧めするグットボードだ。乗りやすく、ターンも安定している。ただしこいつは、動きが遅い・鈍いボードで無い。ハイパフォーマンスが確実に可能な、ボリュームのあるハイパフォーマンスボードと呼ぶのが相応しい。

 

Day5
場所:ある近場ビーチブレイク
波:頭オーバーサイズ
コンデション:波はオフショア。少し厚めだが、良い波を狙ってインサイドまでロングライド

 

 

今日は、最後は波が厚めでショルダーが広い大き目の波。良い波もあるのだが、ショルダーが消える波もあり見た目はかなり難しそうな波だった。面はそこそこ綺麗なので、そこが救いか?先日他の浮力ジャストボードを試したのだが、浮力ジャストだと体調が良くないと、恥ずかしながらあまり自信が無い。だから、楽しみたい場合はこのボードがお気に入りになる。

 

浮力がありながらも、超浮力では無い。ノーズよりのボリュームはそれほどでも無いから、ドルフィンも簡単。浮力の焦点は胸からテールに来ているために、ノーズを沈めるのがより簡単なのである。

 

さて、アウトサイドのピークは2箇所に分かれているが、人が少なめの奥のピークで波を待つ。奥のピークのほうが波数は少ないが、良い波が来ればよりインサイドまで長く乗れる。堤防よりのピークはより割れる時の質は高いけれど、堤防に向かってわれるために堤防付近の深いチャンネルに当たって、すぐに波がマッシュアウト(厚くなる)してしまう波だ。

 

波のサイズも結構あり、テイクオフはスリルがある。このVerminatorは、テイクオフは激早いというわけでは無いけれど、とにかく

 

走り出しがスムーズで波にくっついているような感じ

 

と言えばわかりやすいだろうか?一度パドルをして波に乗ろうとすると、波においていかれることはポジションがしっかりしていれば全く無い。

 

 

 

また、テイクオフした後にいったん止まってしまうようなサーフボードではない。あなたの持っているサーフボードで

 

波に乗ってテイクオフ!でもあれれ走り出しがイマイチ??

 

というボードは無いだろうか?Verminatorは

 

波に乗ってテイクオフ!そのまま走り出しがスムーズで止まらない

 

という感覚が一番近い。

 

良いセットに乗ってみる。テイクオフもスムーズな走り出しで、そしてボトムターンをする。筆者がこのボトムターンで好きなところは、テールが動きすぎないこと。ある人はスピードが速すぎて、テールが硬く感じるかもしれないけれど、きちっとしたターンをマスターしたい人やパワーを出したい人が乗れば、必ず気にいるターン性能。

 

前述だが、レールの入れ方の基本さえきちっとしていればかなり曲がる。逆に言うと、レールターンの練習にもなる。

 

このレールターンこそが、日本人の一番苦手なテクの一つと考える。筆者の技術はさておいて、海では他のサーファーのターンについて良く観察する。そこそこ乗れるサーファーでも、このボトムターンで引っかかっている人がかなりいるのがわかる。

 

 

 

プロや上級レベルと、どうしても中級から抜け出せないレベルの決定的な違いはボトムターンだと思う。プロや上級者は、ボトムターンからトップターンまでレールが引っかからず安定している。

 

中級レベルはボトムターンでターンをしているようには見えるのだが、実際はレールが引っかかっていて"くいっ"と急に曲がっている。レールをそのまま沈め続けられずに、引っかかっているためである。それはカットバックの時も同じだ。カットバックもターンの一種なのだ。

 

更に言えば、トップターンも世界トップはとにかくレールを引っ張るターンをする。うまい上級者でも、トップターンでは波のトップで

 

ぴょこっ

 

と軽く板を返しているサーファーも多いはずだ。上級者はここを変えて、レールを出来るだけひっぱるようにしたら良いと思う。Dane Reynoldesのトップターンを見て欲しい。サーフィンの基本はレールターン。そのターンに忠実になれるのがこのボードというわけだ。

 

さて、波はそこそこ大きいが厚めなのでカットバックをする。カットバックもきちっとやればレールの引っ掛かりが無い。ボードのパワーに負けてしまっているケースも筆者は何回かあったが、それはカットバックのタイミングが強引なだけだ。きちっと波を見てカットバックをすれば、ボードのパワーに負けることは一切無かった。

 

ボードスピードがとにかく速くて止まらない。だから、この日に波に捕まったことは一切無かった。チャンネルの威力だと考えられる。チャンネルに関しては、パワーが無いと機能しないという方もいる。だが、そんなことはもう解消されている新しいチャンネルがこのVerminatorのチャンネルだ。

 

 

 

 

まず、このボードは6チャンネルではなく2チャンネルだ。チャンネルを掘っていある場所は2箇所しかない。しかも、チャンネルが始まる場所がサイドフィンあたりから始まるので、従来のチャンネルよりテールよりからチャンネルが始まる。この2つの要素が効いていて、従来のチャンネルのような”波が良い時しか機能しない“という欠点をすべて解消した。

 

波が良くても悪くてもスピードを上げてくれるチャンネル

 

こそがVerminatorに入っているチャンネルである。

 

さて、多くのグットウエーブに乗れた本日だが、帰る前にインサイドの腰くらいの波にも乗った。乗った波はトロ目だったが、インサイドまできちっと繋がる波。スムーズなテイクオフから、2回のアップ&ダウン。そして波がトロい場所でのタイトなカットバックで、インサイドでフローター1回。そしてフローターをしたセクションを抜けて(ここがスピードが高いという証明!)、最後は波に当て込みして終わり。思わずガッツポーズ〜をしたいくらいの満足感。

 

 

 

サーフィンってこれだと思う。良い波に乗って、自分なりの満足感を引き出す。確かにプロレベルのコンペにはこのボードは使えないかもしれない。同じMartyのM7やM4よりは動きはちょっと劣る。

 

だけど、アマチュアレベルのコンペでも使えそうだし、何より我々一般サーファーが気持ち良く乗れるボード。パドルも楽だし、それでいてノーズは軽く動かせるし、何よりその止まらないスピードが最高。

浮力系+だと、同じ系統でPanteraがある。

 

Panteraと似ているようで、似ていないこのVerminator。簡単に比較を書いてみた。

 

・テイクオフの走り出しはどちらもスムーズかつ早い
・ パドルは若干Panteraのほうが楽(ノーズエリアのシェイプのため)
・パワーはVerminator、軽いテールの動きや鋭さはPantera
・ どちらもスピード性能が高い。

 

そんな感じだろう。テールにチャンネルが入っているからだろうか?Verminatorのほうがテールがグリップするので、テールを支点としたターンがより得意なようだ。タッチの軽さでは、Panteraか?

とにかく、どちらも良いボードで使い分けも可能だ。

 

Verminator・・・ボリュームがあり、パドル・テイクオフが細いボードより余裕、そして短めに乗れるので、タイトなターンが可能。それでいて、テールがホールドするのでパワフルターンも可能。素晴らしいボードである。Macflyのような感じもあるが、Mcflyを浮力を多めに、ギュッと長さを凝縮したような感じ。膝波から、頭半まで使えるボードとなり、オンショア・オフショアのすべてのコンデションに対応してくれる、力強い”これ1本ボード"となる。

 

テールが軽めのボードに乗り慣れているサーファーは、最初あまりテールがかっちりとしているところで違和感を感じるかもしれないが、きちっとしたターンもマスターさせてくれるし、サーフィンが上達するボードでもある。サーフィンの基本のスピードとボトムターン、そしてトップでも意外や意外の軽い回し具合に、筆者はとりことなっている。すべてのベテランサーファーにお勧めする、ハイクオリティーボードとはこのモデルだ。

 

 

 

確かなボリュームを持ち合わしながらも、きちっとしたトップToボトムのサーフィンが可能な浮力+系パフォーマンスボード

 

 

 

皆さんは、体力の衰えなどを感じたこと無いだろうか?10代や20代の頃は、とにかくハイパフォーマンス(ボードの動きや操作性)を意識して、とにかく薄く浮力もジャストなボードを選んでいた。だけど、年齢を重ねるにつれて、体力も低下してきた。だけど、波に乗ればそれなりに乗れる・・

 

以前のような軽い鋭い動きはなかなか難しいかもしれないが、それでも深いターンをして、リップに鋭く当て込むような動きはしたい。でもやっぱりパドルや波取りで疲れちゃって。

 

そんな悩みを感じているサーファーに朗報がある。あのパフォーマンスシェイプの匠と言えるMarty Allenが、超浮力系よりもワンランク浮力を落とした&薄いスタンダードショートボードよりも浮力を上げた

 

"浮力+系サーフボード”

 

をデザインした。それがこの

 

Verminator(バーミネーター)

 

 

 

である。これこそ、浮力を持ちながらもタイトかつポケットに留まったサーフィンをさせてくれる質の高いデザイン。特にテールのチャンネルとあわせたそのスピード性能は

 

皆さんの憧れの止まらないサーフィン

 

をイージーにさせてくれる。軽く動くテールに慣れたサーファーは

 

”ん?思ったより動かない?’

 

と感じるのだが、サーフィンの基本である

 

"前足加重でスピードをつけて、ターンコントロールは後ろ足”

 

という基本が出来ている人・または基本をマスターしたい人であれば必ず気に入るはずだ。きちっとターンをした後のトップターンは、ノーズコーティングのすっきり度合いも手伝って軽く行える。

 

ボードのデザインは

 

・厚みをしっかりと持ったレール

・ノーズエリアは普通のハイパフォーマンスボードのようにそれほど厚めにはしていない

・テールのチャンネル

 

が特徴となる。詳しい解説はボードページに譲るとして、今回はこのグットボードのインプレを紹介しよう。

 

Day 1
場所:あるビーチブレイク
波:腰〜腹サイズ
コンデション:波はオフショアでクリーンだが、水が多めでテイクオフの後に少し波の斜面が緩くなる波。ただし、選んでアクションを入れること可能

 

 

初めてのVerminatorのテストは、弊社の近場のビーチブレイク。波質は見た目よりも実際はとろくてイマイチなのだけど、乗れないことは無い。きっちりと走れるショルダーもある。考えようによっては、ファンウエーブだ。

 

今日の波のサイズは最大腹サイズあって、きちっとTop To Bottomのサーフィンが出来そうだ。だから、クワッドでは無く、3フィンの設定でボードをテストした。PC-5のサイドフィンにTP Smallのセンターフィンの組み合わせ。サイドフィンよりセンターフィンのサイズが小さくなるパターンだ。

 

まずはワックスアップをして海に出る。サーフボードで重要なパドルの感触は、センターよりには強い浮力が感じられるが、ノーズよりは軽い感じだ。グイグイとパドルも進む。浮力は多すぎずと通常の浮力の間。筆者のボードのスペックは

 

5'8"-19 1/2”-2 1/4” (CLはだいたい28.9付近)

 

であるが、レールはちょっと丸みを帯びているふっくら系である。これでターンが軽いのか?それは以下のインプレを見てからのお楽しみだ。

 

 

 

ちなみに、パドルについてあえて数値化するとこうだ。ハイパフォーマンス系をパドル5、そしてRNF系をパドル10中9くらいとしたら、こいつは7くらい。結構楽できるパドル能力である。

 

ピークに出たらいきなり乗れる波が来た。少し遅れ気味で、割れる場所の奥に入ってしまったが、ボードを横にして斜めテイクオフを試みる。

 

パドルを2〜3回すると、スーッとボードが走り出す。レイトテイクオフ気味だったが、テイクオフが出来た。十分速い走り出しだと感じた。

 

そして、テイクオフしてすぐにボトムに降りてターンをする。ここで驚きが・・

 

ボードは浮力がそこそこあるにもかかわらず、動きの反応が非常に高い。そして、ボトムターンでためて、そのためたパワーをトップでパワフルかつ、軽いタッチで開放することが出来る。ボトムターンをした後の縦への動きのその巣晴らしさといったら・・・動きはハイパフォーマンスのボードの動きを踏襲できるくらいだ。

 

こう言うと、かなり大げさになりハイォーマンスボードと動きが同じととらえられる方もいらっしゃろうが、そうでは無い。

 

実際はハイパフォーマンスボードほどはテールがルースではなく、ボードが非常に安定するターンが出来るイメージだ。よりカチッといているターンの素質を見せる。とにかくターンが安定していて、下手に動きすぎないテール感覚が最高のフィーリングなのだ。

 

皆さんもボードに乗っていて、テールが不安定でスピードのキープが難しいボードなんか無いだろうか?確かに動きはいいけど、安定性が無い!はっきり言って難しいボード。そんなイメージのボードはこの世の中に数多くある。

 

だが、Verminatorは違う。安定したターンがスピード感を持って可能なモデル。だから、しっかりとしたターンの練習になるモデルとも言える。だから、初級〜中級者のステップアップボードとしても使え、そして上級者ももちろん乗れる。中〜上級者は今使っているハイパフォーマンスボードより4インチくらい短めにしてもらえば、動きもそれなりに満足いくだろう。年を重ねた上級者であっても、短くしてちょっぴり浮力を出せばサーフィンライフを激変させるほどのボードだ。

 

ただし、ターンが安定していても全然動かないボードじゃあ乗り手は面白くない。そこがやっぱりショートボーダーが気になる場所だろう。そんな不安を持つ皆さん、ご安心ください。Verminatorは、トップの動きもかなり軽い。

 

 

 

先ほどのボトムターンの後、トップターンを試みる。トップでボードの先が飛び出しながらのターンをする。

 

軽い

 

このボリュームでは考えられない軽さのトップターンをして、そしてまたボトムへ。とにかく流れるスピードが落ちない。ボトムへ行きターンをして、またトップターン。その後に、スピードの落ちないボードをアップ&ダウンさせてインサイドでロールインでフィニッシュ。

 

素晴らしいボード

 

一回乗っただけで、このボードの巣晴らしさがわかる。このボードは、はっきり言ってイイ。最初からすぐに慣れるボードと、そうではないボードがあるのだが、Verminatorは前者。通常のパフォーマンスショートボードからの乗り換えでも、すぐに慣れる。

 

先ほども言ったが、ハイパフォーマンスボードよりは浮力が数値で4リッターくらいは多いので、同じ動きではない。ただし、きちんとトップにも当て込めるし、カットバックでもスピードのロスが無い。何より、走り出したら切れ目の無いスピードを発揮してくれて(バレルチャンネルのおかげ)、ボードが止まらないのだ。

 

そして、いい意味でボードが波に吸い付いているような感じでスピード抜群・パワーのあるターンが可能。一回乗っただけで、これだけのインプレが出来るボードは早々無い。

 

次の波はグフィーの波。少しとろい波だったけど、スムーズな走り出しをしてスタンドアップ。すぐに波がとろくなったので、カットバックでホワイトウオーターに当て込む。この当て込みでも、ホワイトウオーターの中でボードが暴れずに素晴らしい安定度合い。ワイプアウトはかなり少なそうなボードである。

 

そのホワイトウオーターへの当て込み後に、走れるセクションが出て来たのでアップ&ダウンをして、トップに当て込みをしてこの波は終了。

 

最後の当て込み時のノーズエリアの軽いこと・・・感激した。

 

そして、最高のフレーバーを出すのがXTR素材。XTR素材の良さが120%以上出せているボードシェイプと確信した。ターンをする度に、スピードがひねり出てくる。

 

今日感じたことは、

 

テイクオフはすばらしくスムーズ・激早では無いが、速い
ターンはトルクフルなパワフル&安定
但し、トップの返しも反応の高さを見せる
何より走り出したら止まらないそのスピード・・・最高です

 

Day2
場所:ある近場ビーチブレイク
波:頭サイズ
コンデション:波はサイドオフショアだが、はっきり言ってジャンク。波のショルーダーが見つけられればラッキー

 

 

さて、2回目のテストは低気圧が通った後の北東の風のサイドオンショアブレイク。超メジャーポイントなのだが、1人しか海に入っていないということを想像して欲しい。はっきり言って、波は良くない。しかジャンク気味かつサイズと流れがある。

 

夕方どうしてもテストをしたかったの、パドルアウト。かなりやる気の無い海だった。海に入っても、やはりなかなか乗れそうな波が来ない。ただし、辛抱強く波を待ってみた。

 

やっと1本乗れた。バックサイドの波だったが、ボードはDay1で感じたのと同じようにスムーズに走り出す。ドッカン〜と走り出すボードでは無く、波に食いついているように走るのだ。

 

バックサイドの波だったが、すぐに波がとろくなってしまったのでカットバックをする。スピード能力の高さが光るカットバックを、こんなジャンクな状況でも発揮してくれた。波はこれで終わり。波もイマイチで全然納得いかない。

 

ピークへ戻り、また波を待つ。20分くらい待ったか?そしたら、形が少しだけ良い波が割れそうだった。

渾身の力をこめて、その波に乗る。スムーズな走りで、最初はとろかったがトリミングを少しすると、波が掘れてきた。その波をスピーディーにアップ&ダウン。

 

 

 

これだよ、これ。このスピード感とトップToボトムの動きがこのボードの素晴らしさなんだ

 

と半ば興奮気味だった。

 

そしたら、波が掘れてきてトップに当て込みが出来そうだったのでボトムターンからトップターン。

 

グイーン

 

とターン毎に加速する。止まらないサーフィンは、今日のようなジャンク系でも健在だ。トップターンをして、ボトムターンをすると波が崩れてきたのでつなぎのフローター。フローターでもスピードが落ちずに、また波のショルダーに出た。素晴らしいつなぎ能力である。

 

そしてそのまま最後はインサイドでロールイン。

 

素晴らしいボード・・

 

今日も、このボードの性能の高さが味わえた。小波から、頭以上のサイズのジャンク波でも使えるのがわかったのも今日の収穫。これはこれからのテストが楽しみだ。

 

Day3
場所:ビーチブレイク
波:膝〜腰サイズ
コンデション:強めのオフショア。波が抑えられ気味となり、見た目選んでどうにかという感じ

 

 

さて、前回・前々回でボードの調子良さがだいたいわかった。だから、Verminatorを常に車のラゲッジスペースに入れることになった。Martyにもお礼で

 

“いいボードをありがとう。これこそ止まらないスピードを出す、縦に当て込める浮力+系ボードだよ“

 

と連絡をした。彼はとても嬉しそうだった。

 

ちなみにシェイパーのMartyはサーフトリップに行く際に、このモデルしか持って行かない時もあるという。小さい波から大きな目な波まで、オンショアからオフショアまですべての波で対応できるかららしいのだ。そのシェイパー自身のチョイスも、そのボードのポテンシャルを物語っている。

 

本日の波は、昨日からあった波がいきなり無くなり、サイズも膝〜腰サイズ。近場のビーチブレイクでは、ショートではどうにかのサイズ。朝に目の前の海をチェックしたが、地形の良さそうな場所でどうにかできそうだったのでテストをすることにした。

 

波は見た目だと

 

早い・小さい・セット感覚長い

 

波。

 

ただし、切れた波を選べばどうにか走るスペースがありそうだ。早速ウエットスーツに着替えて、パドルアウト。気温も低く、風も強かったがドライスーツ・ブーツ・グローブ・ヘッドキャップのフル装備なので寒さは全く問題無い。

 

 

 

サーファーは1人のみ。

 

ピークに出ると、ほとんどダンパーなのだがたまに形の良い波もありそうだった。セット間隔が長いので、待つこと10分くらいして最初の乗れそうな波が入った。

 

早めの波なのだが、斜めテイクオフをするとボードがスーッと走り出す。RNF系とは違うテイクオフの早さ。ノーズエリアはこの5'8”-19 1/2"-2 1/4"のサイズで13インチの広さとなる。ノーズよりはすっきりとしていて、ぼってりはしていないので胸を押し付けてノーズエリアを簡単に落とすことが出来る。ノーズよりにボリュームがあり過ぎないので、ドルフィンが心配な人にもお勧めできる。

 

超浮力系には負けるが、通常のショートより確実に早く、そして通常のショートでは乗れない波にも乗れる。素晴らしい走り出し能力だ。

 

テイクオフすると、波は小さくなり膝サイズでとても早くブレイクする。重くてスピード出ないボードであれば、すぐに捕まってしまうだろう。

 

そんな難しい波を、このVerminatorは、カリフォルニア産のボードの軽いタッチで走り抜けていく。軽いけど、パワフル。さすがに最新シェイプだなと感じさせてくれる。

 

小さく、早く崩れる波をアップ&ダウンで加速をしていく。

 

浮力がありすぎるボードとは異なり、浮きすぎて波の上に浮いてしまう乗り味ではない。パフォーマンスショートを乗ったことがある方であればわかるだろうが、波の下にきっちりと入り込める取り回しなのだ。厚みがあるレールなのだが、レールも簡単に入り、そして深いターンも出来る。

 

きっちりとアップスが出来るサーファーであれば、ボードに乗ったら一発で

 

"きちっとしたボトムターンとトップターンが行えるボード“

 

とわかることであろう。

 

小さな波だが、ショルダーがある。アクセル全開で走りぬけ、3回くらいアップ&ダウンをし、そしてつなぎのフローター。Day1・2でも書いたように、スピードを落とすことが無い。そのまま波の崩れる場所を抜けて、またショルーダーに出る。

 

そしてまた2回くらいアップ&ダウンをして最後に波が崩れるので当て込みをしてフィニッシュ。膝波でも2アクション・・・感激の走り。こんな小さな波でもきっちりとショートボードの乗り味を楽しませてくれるボードに感謝だ。

 

また今日のような小さな波でも、十分テイクオフ早くそしてスピード性能が高い。そして、ノーズエリアが軽いので縦にも持っていける。そんなボードがこのVerminatorなのだ。

 

Day4
場所:ビーチブレイク
波:膝〜腰サイズ
コンデション:強めのオフショア。波が抑えられ気味となり、見た目選んでどうにかという感じ。とここまでは、前回と同じだが、早いダンパー気味の波であれば走って1〜2アクションできるし、ミニチューブのような波もある。

 

 

さて、本日は前回と同じ場所。今日も波はそれほど大きくないが、前回よりも気持ち波質が良く

 

“速く崩れるダンパー気味。だけど、切れた波を選べば掘れていてインサイドまで突っ走れる”

 

波だった。最初にサーフボードの写真を撮影し、その後にアウトへとパドルアウト。冬の晴れた日で、オフショアが吹き付ける青空・青い海・澄んだ空気の綺麗な海だった。

 

アウトに出ると、ほぼ8割はダンパーウエーブ。だけど、切れた波が割れているのが右・左でも見える。人も自分1人だけだし、これは良いテストになりそうだ。

 

早速レギュラーに走れる切れた波が入ってきた。テイクオフをすると、波がチューブになるくらいコンパクトながら掘れている。スムーズなテイクオフをすると、まるでスローモーションを見ているように波が綺麗に掘れてくる。

 

チューブになりそうな感じの波なので、右手を波に突っ込んでストールをする。素晴らしいスピードのコントロール性能で、波と自分が一体化しているような感じさえ覚える。

 

表現が難しいのだが、チューブを狙う際にスピードをダウンさせて、ベストなポジションを狙う感じ。

頭がちょっとかぶるくらいなので、さすがにチューブというにはお粗末様かもしれないが、軽いチューブを体感する。そのミニTubeから出た後に、走れるショルダーがあったのでスピードをつけてアップ&ダウン。

 

とにかく波に捕まらないスピード

 

をいつものように発揮してくれて、そのままインサイドでフィニッシュ。

 

今日はこんな波を何本も体感した。もちろんダンパーでつぶされる波もあったのだけど、テイクオフ能力が高いために、斜めテイクオフをすれば結構波に捕まらない。スピード能力が低いボードや、最初の走り出しが悪いボードだったら、今日の波は楽しめない。なかなか波に入れず、波が崩れる寸前でボードが走り出すタイプとは違う。

 

パドルをすると、波に張り付いて波と一体化をして走り出す感じだ。これも表現が難しいのだけど、Martyのボードではこういった感じのテイクオフをするモデルが多い。シェイプバランスの良さだろう。コンケーブの入れ方とロッカーの数値のバランスがとにかく高いのだ。

 

 

 

また、今日はこんなことを思った。

 

ある程度経験のあるサーファーならわかるだろうが、今日みたいな波が速くて、ちょっぴり掘れているコンデションだと、波が小さくてもRNF系よりこういったポイントノーズのほうが乗りやすい。

 

もしかしたら、ポイントノーズのほうがパドルは遅いかもしれないが、テイクオフはこういったボードのほうが早い(というかやりやすい)と感じる。ノーズが丸いと、パドルは楽だし、だらだらな波ではテイクオフ早いけど、ちょっと掘れているとポイントノーズのほうがテイクオフもしやすい。

 

テイクオフの際に、胸をぎゅっと押し付けてノーズを沈み込ませてボードを走らせることが可能だからだろうか?皆さんも感じたことがあるだろうが、とにかく、浮力だけではテイクオフの速さは決まらないという良い例である。

 

浮力=テイクオフ

 

では無い。掘れている波には、掘れている波用のロッカー&アウトラインカーブ。緩い波には、緩い波にあわせたロッカー& アウトラインカーブ。

 

サーフボードってとても面白い。さまざまなタイプのボードに乗っていると、波が違って見えるし、波へのアプローチの仕方も変わる。RNFはRNFの、ポイントノーズにはポイントノーズの良さがある。どちらも、是非皆さんに乗って欲しいタイプのボード。

 

今まで細いショートばかり乗ってきたサーファーの皆さんも、違和感無く移行出来るデザインである。ボードにスピードを与えるチャンネルボトムと、ラウンドテールテールのスムーズさも気に入っている。

本日はたまにコンパクトながら掘れている波もあり、レイトテイクオフ気味な局面も多くあった。だけど、ノーズは一回も刺さらなかった。理由は走りだした後、ノーズエリアのボリュームとロッカーバランスが絶妙で、とにかく刺さりそうになってもテールエリアがボードを押し出してくれる感じ。

 

 

 

あああノーズが刺さる・・・・

 

と思っても、スピードが速いためにボードが押し出されてノーズエリアのレールをキャッチしないのだ。スピードが遅いボードだったらこういった感触は無いだろう。テイクオフがスムーズで、そしてトップToボトムに当てられる。小波から、頭半まですべてに使える究極の浮力+系のオールラウンドボードの誕生だ。

 

ハイパフォーマンスボードに乗ってきて、多少体力が落ちてきているウイークエンドサーファー(でも縦に持っていきたい)や、楽にパフォーマンスを出したいサーファーにお勧めするグットボードだ。乗りやすく、ターンも安定している。ただしこいつは、動きが遅い・鈍いボードで無い。ハイパフォーマンスが確実に可能な、ボリュームのあるハイパフォーマンスボードと呼ぶのが相応しい。

 

Day5
場所:ある近場ビーチブレイク
波:頭オーバーサイズ
コンデション:波はオフショア。少し厚めだが、良い波を狙ってインサイドまでロングライド

 

 

今日は、最後は波が厚めでショルダーが広い大き目の波。良い波もあるのだが、ショルダーが消える波もあり見た目はかなり難しそうな波だった。面はそこそこ綺麗なので、そこが救いか?先日他の浮力ジャストボードを試したのだが、浮力ジャストだと体調が良くないと、恥ずかしながらあまり自信が無い。だから、楽しみたい場合はこのボードがお気に入りになる。

 

浮力がありながらも、超浮力では無い。ノーズよりのボリュームはそれほどでも無いから、ドルフィンも簡単。浮力の焦点は胸からテールに来ているために、ノーズを沈めるのがより簡単なのである。

 

さて、アウトサイドのピークは2箇所に分かれているが、人が少なめの奥のピークで波を待つ。奥のピークのほうが波数は少ないが、良い波が来ればよりインサイドまで長く乗れる。堤防よりのピークはより割れる時の質は高いけれど、堤防に向かってわれるために堤防付近の深いチャンネルに当たって、すぐに波がマッシュアウト(厚くなる)してしまう波だ。

 

波のサイズも結構あり、テイクオフはスリルがある。このVerminatorは、テイクオフは激早いというわけでは無いけれど、とにかく

 

走り出しがスムーズで波にくっついているような感じ

 

と言えばわかりやすいだろうか?一度パドルをして波に乗ろうとすると、波においていかれることはポジションがしっかりしていれば全く無い。

 

 

 

また、テイクオフした後にいったん止まってしまうようなサーフボードではない。あなたの持っているサーフボードで

 

波に乗ってテイクオフ!でもあれれ走り出しがイマイチ??

 

というボードは無いだろうか?Verminatorは

 

波に乗ってテイクオフ!そのまま走り出しがスムーズで止まらない

 

という感覚が一番近い。

 

良いセットに乗ってみる。テイクオフもスムーズな走り出しで、そしてボトムターンをする。筆者がこのボトムターンで好きなところは、テールが動きすぎないこと。ある人はスピードが速すぎて、テールが硬く感じるかもしれないけれど、きちっとしたターンをマスターしたい人やパワーを出したい人が乗れば、必ず気にいるターン性能。

 

前述だが、レールの入れ方の基本さえきちっとしていればかなり曲がる。逆に言うと、レールターンの練習にもなる。

 

このレールターンこそが、日本人の一番苦手なテクの一つと考える。筆者の技術はさておいて、海では他のサーファーのターンについて良く観察する。そこそこ乗れるサーファーでも、このボトムターンで引っかかっている人がかなりいるのがわかる。

 

 

 

プロや上級レベルと、どうしても中級から抜け出せないレベルの決定的な違いはボトムターンだと思う。プロや上級者は、ボトムターンからトップターンまでレールが引っかからず安定している。

 

中級レベルはボトムターンでターンをしているようには見えるのだが、実際はレールが引っかかっていて"くいっ"と急に曲がっている。レールをそのまま沈め続けられずに、引っかかっているためである。それはカットバックの時も同じだ。カットバックもターンの一種なのだ。

 

更に言えば、トップターンも世界トップはとにかくレールを引っ張るターンをする。うまい上級者でも、トップターンでは波のトップで

 

ぴょこっ

 

と軽く板を返しているサーファーも多いはずだ。上級者はここを変えて、レールを出来るだけひっぱるようにしたら良いと思う。Dane Reynoldesのトップターンを見て欲しい。サーフィンの基本はレールターン。そのターンに忠実になれるのがこのボードというわけだ。

 

さて、波はそこそこ大きいが厚めなのでカットバックをする。カットバックもきちっとやればレールの引っ掛かりが無い。ボードのパワーに負けてしまっているケースも筆者は何回かあったが、それはカットバックのタイミングが強引なだけだ。きちっと波を見てカットバックをすれば、ボードのパワーに負けることは一切無かった。

 

ボードスピードがとにかく速くて止まらない。だから、この日に波に捕まったことは一切無かった。チャンネルの威力だと考えられる。チャンネルに関しては、パワーが無いと機能しないという方もいる。だが、そんなことはもう解消されている新しいチャンネルがこのVerminatorのチャンネルだ。

 

 

 

 

まず、このボードは6チャンネルではなく2チャンネルだ。チャンネルを掘っていある場所は2箇所しかない。しかも、チャンネルが始まる場所がサイドフィンあたりから始まるので、従来のチャンネルよりテールよりからチャンネルが始まる。この2つの要素が効いていて、従来のチャンネルのような”波が良い時しか機能しない“という欠点をすべて解消した。

 

波が良くても悪くてもスピードを上げてくれるチャンネル

 

こそがVerminatorに入っているチャンネルである。

 

さて、多くのグットウエーブに乗れた本日だが、帰る前にインサイドの腰くらいの波にも乗った。乗った波はトロ目だったが、インサイドまできちっと繋がる波。スムーズなテイクオフから、2回のアップ&ダウン。そして波がトロい場所でのタイトなカットバックで、インサイドでフローター1回。そしてフローターをしたセクションを抜けて(ここがスピードが高いという証明!)、最後は波に当て込みして終わり。思わずガッツポーズ〜をしたいくらいの満足感。

 

 

 

サーフィンってこれだと思う。良い波に乗って、自分なりの満足感を引き出す。確かにプロレベルのコンペにはこのボードは使えないかもしれない。同じMartyのM7やM4よりは動きはちょっと劣る。

 

だけど、アマチュアレベルのコンペでも使えそうだし、何より我々一般サーファーが気持ち良く乗れるボード。パドルも楽だし、それでいてノーズは軽く動かせるし、何よりその止まらないスピードが最高。

浮力系+だと、同じ系統でPanteraがある。

 

Panteraと似ているようで、似ていないこのVerminator。簡単に比較を書いてみた。

 

・テイクオフの走り出しはどちらもスムーズかつ早い
・ パドルは若干Panteraのほうが楽(ノーズエリアのシェイプのため)
・パワーはVerminator、軽いテールの動きや鋭さはPantera
・ どちらもスピード性能が高い。

 

そんな感じだろう。テールにチャンネルが入っているからだろうか?Verminatorのほうがテールがグリップするので、テールを支点としたターンがより得意なようだ。タッチの軽さでは、Panteraか?

とにかく、どちらも良いボードで使い分けも可能だ。

 

Verminator・・・ボリュームがあり、パドル・テイクオフが細いボードより余裕、そして短めに乗れるので、タイトなターンが可能。それでいて、テールがホールドするのでパワフルターンも可能。素晴らしいボードである。Macflyのような感じもあるが、Mcflyを浮力を多めに、ギュッと長さを凝縮したような感じ。膝波から、頭半まで使えるボードとなり、オンショア・オフショアのすべてのコンデションに対応してくれる、力強い”これ1本ボード"となる。

 

テールが軽めのボードに乗り慣れているサーファーは、最初あまりテールがかっちりとしているところで違和感を感じるかもしれないが、きちっとしたターンもマスターさせてくれるし、サーフィンが上達するボードでもある。サーフィンの基本のスピードとボトムターン、そしてトップでも意外や意外の軽い回し具合に、筆者はとりことなっている。すべてのベテランサーファーにお勧めする、ハイクオリティーボードとはこのモデルだ。

 

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