サーフボードインプレ・感想

 

これ1本で、平均的な波(小波〜頭半)まですべてカバーするマルチハイパフォーマンスボード

 

サーフボードインプレ・感想

 

皆さんは、自分のオールラウンドパフォーマンスボードだけでは特に小波・たるめの波で

 

”自分のボードは重い。走ること走るのだけど、重くて調子悪い”

 

と感じたことは無いだろうか?

 

それを解消するために、最近はセカンドボードを1本持って小波用は短め・幅広のボードを使うサーファーも多い。波がそこそこ良く、綺麗に割れてパワーもあると先の細いハイパフォーマンスボードを使う方も多いと思う。

 

だけど、いろいろな状況もあり1本しかサーフボードを持てないとか、海に行く際は1本のみでだいたいの波のコンデションに対応させたいという要望を持っている方は、実際数多くいるはずだ。

だが、”小波でも走り、大きめ波でも安定した能力を発揮する。そんな欲張りなボードって本当にあるの?”と懐疑的なサーファーも多いだろう。今までの使ってきたボードでも、そんな謳い文句を出していたモデルもあるはずだ。

 

McFlyは、他のボードには無い優れたシェイプとXTR素材とのコンビネーションによって上に上げたような問題を一気に解決してくれる。

 

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このボードを是非試して欲しいサーファーのタイプはもう1つある。以前はパキパキのハイパフォーマンスボードに乗っていたのだが、サーフィンの時間が少なくなってきて、週末や休みオンリーサーファーになってきた。そして少し体重が増えたり、体力が足りなくなってきたサーファーだ。

 

MatrixやFrytrixも同じようなサーファーを対象にしているのだが、このMatrixやFrytrixでは浮力が多すぎるというサーファーも出ている。浮力があることは、決して悪いことでは無いが、昔薄めのハイパフォーマンスボードに乗っていたサーファーだと、”超浮力系”ボードに抵抗がある人も少なからずいるのだ。

 

だけど、薄いボードはもう乗れない。パドルで疲れてしまって、サーフィンを楽しむどころでは無い。

 

”乗れればそこそこの技が出せて、まだまだいけているサーファーなのに・・・乗れないだけなんだ。乗れれば、乗れさえすれば”

 

なんて思っている方も多いことだろう。どんなボードに乗ったら良いのか?浮力は多すぎでは無く、そこそこの浮力で走り出しが良く、乗ってから軽いボード。

 

そんな

【パキパキハイパフォーマンスよりも乗りやすく、Matrix系よりも浮力が少ないボード】

 

を探しているサーファーにもこのMcFlyはぴったりだろう。事実俺は、最近体重が増えているという事実があり、ハイパフォーマンスボードのM7やCHP2.0が最近辛くなってきた。だが、このボードを使ってから自分のサーフィンが劇的に再生したような感さえ覚えている。

 

マルチな魔法のようなボード・・・それがこのMcFlyだ。

 

僕は個人的には”1本のボードじゃ、その対応幅はたかが知れている“という立場に立っていたので、このボードに乗ってみるまでは懐疑的だった。でも、このボードを数多くの波の状況で試した今、

 

”さすがはMarty“

 

と思わせてくれるボードデザインと確信している。今回は、そのインプレを書こうと思う。

 

ファクトリーから受け取ったボードをチェックすると、非常にクリーンなアウトラインを持つことがわかる。ノーズとテールの12インチの場所の幅は若干広めだというが、見た目だけではポイントノーズのハイパフォーマンスボードだ。フィン横からテールブロックエリアは、少し絞込みを強めに取っている。

 

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レール(つまり全体のフォイル)をチェックして見る。テールエリア〜センターエリアはすっきりしていて、非常にレールが入れやすそう。そして、ノーズから乗り手がパドルをする胸付近までは少しだけ全体の厚みを増しているように感じる。テイクオフとパドルが容易になるそうだ。

 

Martyボードで特徴のあるコンケーブはどうだろう?コンケーブはハイドロダイナミクス(流体力学)を理解+シェイプが上手いシェイパーじゃないと、上手く入らない。Martyはこの2つの要素(知識+技術)を持ち合わせる傑出したシェイパーなので、彼のボードには深めのコンケーブが入っているモデルが多い。

ボードのボトムは、水が流れる重要な場所。その場所に水を効率的に流し、スピードとターンを両立せさるのが彼のシェイプ技術なのだ。

 

ボードのテスト前は期待と不安が交錯する。だけど、僕はMartyのシェイプに絶対の自信を持っていて、彼がシェイプしてくれるボードで外したことは無い。

 

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【Day1】
サイズ:胸〜肩 セットで頭くらい
風:オフ
場所:ビーチブレイク
波:厚めな感じだが、インサイドでは掘れるセクションあり

 

サーフボードインプレ・感想McFlyの最初のテストは、弊社の近場のビーチブレイク。このビーチはサイズが上がっても、それほどパワーがあるわけでは無いが、キッチリと決まればロングライドが可能な場所だ。風にも強い。

ボードにワックスをアップして、早速パドルでアウトに出る。最初のチャレンジ関門はこのパドルをした時の感触。このボードは、やや全体が広めてあるとは言え、それでもパフォーマンスボードのアウトラインを持つデザイン。だから、ボードのノーズエリアはそれほど広くなく感じる。パドルの際も同じだ。

 

ただし、パドルで重要な胸のエリアにはキッチリとフォームを隠してあり(それでも乗ってから、このエリアが重たく感じることは無い)、パドルは普通のパキパキショートよりも全然楽だ。

 

そしてパドルをしていて気づいたのだが、このボードは確実に動きが出せるボードだろうと、容易に予測がついたこと。パドルが重く無いのだ。 軽く、そして動きそうな雰囲気。それでいて、パドルスピードが保たれている・・・

 

アウトに出て、混雑をしているラインナップでじっと波を待つ。インサイド気味の場所には人が多かったので、少し今回はアウトで待つとうい作戦だった。

 

10分ほど波を待つと、待望のセットが入ってきた。レギュラー方面にいける波だ。パドルをして、波にテイクオフ。

 

この瞬間思ったことは

 

”走り出しが早い。流れるようなフワーっという走り出しを生み出す”

 

と言うことだ。後でも書くが、ほんの少しの走り出しの早さが、自分のサーフィンスタイルに対しての圧倒的なアドバンテージを生む。このボードは最初のスピードは合格点。というか、かなり走り出しがこのノーズの細さにしては早いと思った。

 

そしてボードが走った後の動きは?というところだろう。

 

テイクオフして、軽くアップ&ダウンをさせる。

 

”ボードのテールエリアが軽く、そしてレールが引っかからない!“

 

と感じた。何だろう?サーフボードでもレールが引っかかりやすいボードもあり、レールが引っかかり難いボードがある。レールが引っかかると、サーフィンに切れ目が出来て、なんだかぎこちないスタイルになってしまう。だけどこのボードは、ボードをコントロールするテールエリアから、スピードを付ける際に使うボードの真ん中まで引っかからないのだ。非常にスムーズかつ、スピィーデー。

 

ひっかかりが無く、スムーズな乗り味を堪能しながら、軽快にアップ&ダウンをする。ボードのスピードが高い。波につかまらない。

 

そしたら、波がとろくなってカットバックが出来る場所が出た。カービングカットバックをする。波のショルダーから、ホワイトウオーターに当てるまで、スピードのロスが無そしてテールエリアがスムーズかつ引っかからない。何度も同じようなことを言うのだが、本当なのだ。

 

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ホワイトウオーターに当てると、もう一度カットバックをする場所が現れた。そこで前回と同じようにカットバック。スムーズさとスピードキープのフィーリングは同じだった。

 

その後に、波がクローズする場所になったので、ボトムターンをしてクローズアウトセクションに当て込む。こちらもスピードのロスが無く、波に当て込みが出来た。

 

1回目のライドから、高いボードのポテンシャルを感じさせる素晴らしいフィーリング。もう自分の中ではマジックボードの1本になってしまった。

 

感動すらしながら、2本目に乗るためにアウトにパドルをする。

 

2本目は、グーフィー。今日のコンデションだと、グーフィーはトロ早目。乗り難い厄介な波だった。

 

サーフボードインプレ・感想2本目の波は、結構波が崩れる場所のぎりぎりのポジションだった。だから、走り出した後

 

”あれ・・抜けられ無いかも?“

 

というタイミングだった。ここで、またこのMcFlyの良い点が如何無く発揮される。

 

波につかまりそうだったのだけど、スピード能力が高くてスピードがつけやすいこのボードは、波につかまらなかった。あれよあれよと、フワッとして走っていく。スピードが高いので、すぐにセクションを抜けてホワイトウオーターにも当たらなかった。

 

このスピード感こそMcFlyの魅力なのだが、スピードがあるからと言って、動かないわけではない。それがホワイトウオーターを抜けてからわかる。

 

ホワイトウオーターを抜けると、波がとろくなってきたのカットバックをする。スピードが速いのだが、スムーズかつ切れ目無くカットバックをしてホワイトウオーターへとまた戻ってくる。ホワイトウオーターに当て込みをして、また走り出す。スピードのロスが無い。

 

もう一度カットバックをする。スムーズに波のパワーゾーンに戻っていく。

 

”ああ、このボードは調子良い”

 

と感じながら、また最後のセクションに向かって走り出す。最後のセクションでは、クローズアウトに当て込みをしてフィニッシュ。

 

さっきも述べたのだが、もうこのボードの調子良さは間違い無いと確信した。スピィーデーかつ、スムーズ。ボトムの水が、恐ろしいくらいの効率で流れていて、後ろの1/3(つまりターンをするエリア)の水の抜けが良いのでターンが軽快なのだ。

 

ただし、今日のコンデションはどちらかというと、波が大きめだったので(日本の平均として)、多くのサーファーが乗るだろう

 

”もも〜腰”

 

の波でも絶対にテストをしたいと思った。さあ、その結果は・・・

 

【Day2】
サイズ:もも
風:サイドオフ
場所:ビーチブレイク
波:スモールDayにありがちな弱い風波

 

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春も近づいた冬のある日の週末。波はとても弱いという予報通り、サイズは小さく、そして風波なので、ショルダーがほとんど無いような状況だった。通常ならば、サーフィンしないようなコンデションだったけど、友人もいたのでとりあえず30分でも・・・ということで海に入ることにした。

 

ボードはPulseのGrapeも車に積んでいて、今日のような波の小さいようなコンデションであればいつもなら絶対にGrapeを使う。だけどせっかくMcFlyもあるので、とりあえずはMcFlyを使うことにした。

 

前回のテストでは、胸〜肩のコンデションだった。今日は小さい。だから本日の海だとMcFlyだめかも・・・と思っていたのだが、意外や意外。McFly最高だった。そのインプレを是非以下にて堪能して欲しい。

 

今日の波はとても小さいので、岸から沖に出るのはすぐだった。小さいことは事実だが、選びに選べば乗れそうな波もある。千葉の海は、見た目が悪くてもそこその乗れてしまう波が多いのだが、今日はそのケース。やっぱりサーフィンは海に来て、実際に入って見ないとわからない。

 

波の状況も状況なので、周りにサーファーは2〜3人。来る波はすべて自分のものに出来る。

 

最初の波が来た。レギュラーに走れる波だ。パドルをして、波に乗る。

 

“早い!とても早い走り出しだ。”

 

と感じる。

 

テイクオフの走り出しが早いと言ってもたった0.5秒くらい。ほんの一タイミング早いだけだ。それでも、その早さはサーファーだったら恩恵を多く感じることができる。

 

 サーフボードインプレ・感想

 

遅い走り出しのボードだと、走るのが遅いので、テイクオフの挙動も不安定になりがちだ。不安定なテイクオフは、乗った後のライディングに響く。サーファーに余裕が無くなるからだ。

 

反対に、走り出しが少しでも早いボードは、テイクオフ後の余裕がある。余裕があるから、波を正確に判断できるし、自分の体制のポジショニングもとりやすい。いいことずくめ。

 

たった少しだけど、サーフィンには多大な影響のある”走り出し“。このMcFlyはその走り出しがとてもスムーズかつ早いのだ。これは、前回テストした、少し大きめの胸~肩サイズの波でも感じたこと。小波でも同じ性能が感じられた。この時点でMcFlyの小波対応度に、合格点の半分が挙げられそうだ。俺のサーフボードの中では、このMcFlyは浮力は平均レベルなのにこの走り出しの早さ素晴らしい感じ。

 

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走り出しが早いに加え、何しろこのボードはスピードが早く、そのスピードをキープ出来る。しかも、ここで素晴らしい点がもう1点。

 

ボードスピードが早いボードでも、乗り味が重いボードもある。ボードが水に吸い付いているような感覚を得て、早いのだが、ターンが重く感じてボードが動かし難いのだ。

 

このMcflyはどうかと言うと・・・ボードは乗った後も軽い。XTR素材とのマッチングもバッチリなようで、軽くそしてボードが生きているような雰囲気さえある。深めのコンケーブなのだが何故?と思ってしまうのだが、これこそコンケーブのマジシャンのMartyのシェイプの上手さ所以か。McWhizzもそうだったが、コンケーブが深くてもボードが重く無いのだ。軽い。

 

さて、最初の波は今日の良くないコンデションにしては、まぐれ的な波のショルダーがあって、1アクションは出来そうな感じだった。今日の波だと、30分に1回の奇跡の波・・・そんな波なのだった。

 

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乗った後に軽いMcFlyを、軽快にアップ&ダウンさせて波のセクションを走って行く。そしたら、最後のクローズアウトセクションに来たので、ボトムターンをしてそして当て込み。ボードのトップが、波の上に出てフィニッシュ。

 

ここで、またこのボードのいい点に気が付いた。それは、ボトムターンをする際にボードのスピードがキープできることだ。言い換えると、ボトムターンでボードが失速しない。あなたの使っているボードで、ボトムターンをしてトップに向かう際に”ボードが失速する“ようなフィーリングを持っている人いないだろうか?もちろん、すべてのボードでそうなってしまうようであれば、それは残念ながら乗り手の技術的な問題も否定できないのだが、

 

“このボードはボトムターンの後に失速しやすい”

 

“あれ?このボードはボトムターンの後にもスピードをキープしやすい”

 

と思うボードがあると思う。このMcFlyはまさに後者。ボトムターンの後に、ボードが失速し難いのだ。

この1本目で、McFlyの小波対応度がすぐにわかった。このボードはハッキリ言って、大きな波でも使えるし、小波でも使える。まさにMartyが言っていた、”これ1本ですべてのコンデションをカバーする“というボードなのだ。

 

このボードの今日の良いところを上げてみた。

 

・引っかからずに走りが早い
・小波でも使える
・波が大きくても使える
・最初のテイクオフ&走り出しが、その浮力に見合わない早さ
・特にスピード性能と、そのスピードに似合わない軽いタッチの動きのバランスが高次元

 

McFly・・・すべてのコンデションにこれ1本であわせたい人にお勧めするボードというボードの解説通りの性能を高いレベルで発揮する一本。

 

今までほんのり丸めのサーフボードに乗ってきて、ステップアップを目指したいサーファーにも乗りやすくて推薦できる。

 

また、超浮力には乗りたくないけど、ハイパフォーマンスパキパキボードは乗れなくなってきたという”昔はバシバシリップしていたのだけど、今は太ってしまった中級者から上級者“というサーファーにもお勧めする。

 

オフショア・オンショア、小波・頭オーバーまですべてカバーする傑作ボード。それがこのMcFlyだ。

 

サーフボードインプレッション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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